【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1495.探究心
『レイブお兄ちゃんやったわね! 食い付きが段違いじゃない!』
お?
『やはり血液が主食だったのだな、まあ考えてみたら犬歯ばかりだからな、噛み砕いたり出来そうもないのだ、当然か』
ほう。
「だな! 昨日までの干し肉や生肉、骨や臓物、それに石ころとか木の枝や土なんかは丸飲みした後苦しそうにしてただろ? ほら、腐った残飯やゴミを無理やり飲み込ませた時とか特に、さっ? それでな、ピンと来たんだよっ! ピンとっ! 若しかしたらだよ? ほれ、こいつらもヤツメウナギだろ? だから、小さな野生のヤツメウナギみたいに、他の生物の体液とかが食い物なんじゃないか? ってなっ! 仮説をさ、立ててみたんだがぁ…… どうやら当たっていたみたいだな、ランプリーまっしぐらってか? はぁーやれやれ、全ーくっ、手を掛けさせやがるぜ!」
えっ、お、おまっ、ゴミって、ちょ…… 酷くね?
『流石はレイブなのだ、科学者? なのだぁ』
『そうね、鋭い洞察力から導き出される切れ味抜群の仮説と失敗を恐れない証明への挑戦、これを科学者と呼ばなければ誰一人その資格を持てない事は明らかよ!』
「そう? そうか? あー、まあなぁ、なははは♪」
………………
何度も繰り返した話だが今一度言わせて欲しい、これはほら、時代がね、そう時代がさ……
皆さん、考えてもみて欲しい。
幼い頃から命の危険に晒され続け、小さな身を寄せ合って必死に生き抜いてきたスリーマンセルなのだ。
常識を教える大人が近くで見守った事さえ数えられる位には少なかったのである。
少々の、いや多少の狂気や無神経さは、そのぉ、し、仕方が無いのではなかろうか? 多分でも大量でもだ。
決して動物虐待でもないし、日頃の鬱憤を罪のない獣を虐めて悦に入っている訳ではない、のだと思う。
時代が彼等を誘った、そんな達観した視点を努力して頂きたい…… 頼みます。
見方によっては被害者かもしれない可能性も孕んだ加害豚が言う。
『でも良かったわね、お別れする前に沢山食べて貰えたんだから、でしょ?』
『キュ、キュイ?』
突然の言葉に含まれた不穏な気配に首を傾げる珊瑚、やはり結構賢い様だ。
「確かにだな、餞別みたいになっちまったけどさ」
『やはりこの先にはついて来れないのだろうな』
『そりゃそうよ、ここからは岩ばっかりの荒地だってキャス・パダンパが言っていたでしょ』
ああ、なる、そーゆー事か。
「流石に水場が無いとなるとなぁ、まあ、暫らくすれば諦めて元々居た川や沼に戻るだろ」
『そうね』
『むぅ、そうか』
如何に巨大で化け物じみていたとしても水生生物である、水場が少ない荒野までは粘着し切れないだろう。
それなりに割り切った反応のレイブ、ペトラに対してギレスラはまだ名残惜しそうな感じが丸出しだ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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