【1839話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1839.無効化
元ハタンガ女王の記憶を引き継ぎ、最強と呼ばれた北の魔術師最後の弟子、『役立たずのレイブ』率いるスリーマンセルの一角を為す黒猪ペトラであってもその魅惑には勝て無かったのであろう、せん無き事だ。
寝転がったレオニードの横まで、ゆっくりと歩み寄ったペトラは徐に顔を近付けていく、鼻先で愛でるつもりなのだろうか?
しずしずと顔を下げレオニードの腹に近付けたペトラは接触直前で顔を僅かに背ける。
『で? アタシにこの柔らかそうな腹を切り裂いて欲しいのかしら?』
『っ!』
鋭い視線を送るペトラの下顎、鋭利な牙はレオニードの腹部、ヘソ上の辺りに突き立てられていた。
撫でて愛でるのでは無い、どちらかと言えば解体作業に入る直前な感じである。
レオニードは内心で戦慄を覚え、既に表情や体勢にもその動揺を消せ無くなっていた。
――――俺の愛玩無限が利かない、だとっ…… そんな馬鹿なっ! この奥義は抗う事が不可能な亜流最高の絶技だぞっ? これに耐えられる脊椎動物はいない筈…… もし存在するとしたらそれは更に上位の技を極めし者だけ…… ま、まさかっ!
『ふんっ! 何を驚いているのかしら? 言っておくけどアタシ達スリーマンセルは全員、最後の希望、ハタンガの地に由来しているんだからねっ?』
『ウゴッ!』
言いながら体を細めて後肢だけで立ち上がり、斜めに構えてニヤリと笑みを浮かべるペトラ。
その後方から歩み寄ったギレスラは赤かった鱗を真っ青に変えてなにやら丸まるとしたフォルムで同じ様な笑みを浮かべている、恐らくグルグルに依る魔力操作、それで鱗の形状や色を変化させているのだろう。
レオニードはニィニィ声の発声を忘れて口にする。
『こ、これはっ! 正統派愛されニャンコ、フェリックスキャット…… それに、ドラえもん、か……』
『ふふん♪』
究極の中の究極、全米と全世界を震撼させた二種のニャンコ、その一方、青い方で、僕は狸じゃないっ! とか言いそうになっているギレスラも発言を重ねる。
『我等はパリーグ姉さんと生活して来たのだぞ? そんじょそこらの『ヘソ天』が通用すると本気で思っていたのか?』
ああ、なるほど…… 獣王パリーグもネコ科だったな…… そこらで鍛えられ、ついでに『ヘソ天』の奥義、更には格下のベリートラップを無効化する術でも学んで来たとか? そーゆー感じなのだろう。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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