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【2050話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲

第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~

2050.紅葉前線の如く

 大体にしてレイブとシュカーラは他のメンバーに比べて時間の経過が判り難いのだ。
 ヘビっぽいシュカーラは勿論、常にグルグルやっているレイブも見て判るレベルで年を取る事はない、不老なのだ。
 無論、髭なんかは伸びるが基本落ち着きが無いレイブは暇潰しに一本残さず抜くし、爪は齧る、毛髪なんかは手製の石器でテキトーに刈るのだ、打製石器作りは幼児期に師のバストロから教えられた得意技でもある。

 以上の事から類推するに下手すれば何年も経過しているのかもしれない疑いがある、まあ、普通に考えればそれ位でカッパに出会えれば途轍も無い捜索能力持ちだ、皆さんの時代なら賞金とか稼ぎ放題だろう。

 中々再開しない上映会に、パダンパがそこら辺の核心を突く。

『俺が来る前から見てたんすよね? その間もレイブ叔父さんって闘っていたんすか?』

 良いぞ、私の観察で追い切れなかった部分を補完するが良い。
 答えたのはガトだ。

「ううん、ここまでは割と退屈だったのよ? 最初の頃は荒地をとぼとぼ歩いて地面から瘤芋こぶいもを掘って食べてピーピーだったりしてね、海? 何か荒れてる所を渡った辺りからバイオレンスに、ねっ?」

 話を振られたお猿なハンペラが答えて言う。

「そうそう、先生が泳ぎ切る直前で周りに訳ワカメな火の玉が現れたんよ、んでその後巨人? なんかデカいのが出て来てさっ、それから顔が無い奴でそ? んでぇ? 川原に隠れていたらオッサンに連れて行かれそうになってぇ…… それからぁ…… なんだっけ?」

 うん…… 恐らく荒地が北海道、瘤芋は野生化したジャガイモ、ポテトかな?
 だとすればレイブが泳いで渡った海峡は津軽で火の玉はスウリカンコ、青森の伝承にある怪火だな……
 なるほど! 巨人は山男、顔が無いのはずんべら坊だな…… んで隠れていたら吸親父すいおやじ的な隠し神にかどわかされそうになったと…… ふむふむ、それから?

 次の発言はミロンである。

「その後はオッサンを振り切り必死な形相で川を下って、座敷に座っていた幼女をぶん殴って、金色の牛とか頭だけのシャレコウベとかぶっ飛ばしてさっきの淵、でしたよ? 確か」

 何やってるんだよ…… まあ、岩手の遠野とか通って来た様ではある、あの辺は多いからな…… ※詳細は柳田國男大先生とかご参照下さい



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。

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