【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1474.勝利の条件
穏やかに言葉を交わす神を横目にレイブは考えを巡らす。
――――鍛えなかったからレベルが低い? って事は鍛えれば上がるって事だよな…… んじゃ俺やギレスラはまだ強くなれるって訳か、なるほど、ぺトラの言った通り伸びしろだな…… ミロブロは打ち止め、か…… 哀れなり…… にしてもだ、この桁違いの強さのシドさんで殺されかけたってぇ…… バストロおじさん、どんなになっちゃってるって言うんだよ? でも…… 確かに今の俺達じゃおじさんやジグエラの前に立っただけで絶命するってのは大袈裟じゃないみたいだな…… レベルを限界まで上げれば何とかなるのか? それともシドさんが言っていた例のぉ……
「なあ、シドさん」
「はいはいレベチで強者、おまけに男前のシドですよー」
自覚があったのか…… そーゆーの口に出した途端に魅力が半減するから止めた方が良いのに……
自分が考えている間に、周囲の弱者に対して超越者気分を堪能していたソコソコレベルな男前のお調子に乗り捲った顔に向けて、レイブは真剣そのものな表情を崩さずに問う。
「本当に俺がコインを吸収し続けて、コユキさんや善悪さんのスキルを覚えていったとしたら、独りきりでも、その、師匠…… モラクスってヤツや邪竜と戦える様になるんだろうか?」
シドは緩やかな笑みをそのままに、享楽的な腰振り踊りだけ中止してレイブに答える。
「ああ、戦えるし勝つ事だって可能だろうね、無論、それ以外だって出来無くは無いだろうさ」
「そ、そうか、なら――――」
「但し」
「え?」
そこでシドはギレスラとぺトラを見やってからレイブに向き直って言葉を続ける。
「独りきりでは無くて君等スリーマンセルが揃って向き合うなら、だけどねー」
レイブは少し驚いた顔でシドに返す。
「え、でもギレスラやペトラには肝心の善悪さんのスキルが――――」
「何を言っているんだい、ギレスラさんにはちゃんと伝わっていただろう? ペトラさんだって恐らく…… ペトラさんっ、自分を鑑定してみてご覧よっ、それで読み上げてあげると良い」
『あ、はい『鑑定』…… えっと、種族がマウンテンボアでレベルは238、スキルは『魅了酒』に『全回復』と『鑑定』、光ったスキルは『反射』と『有り物に一手間加えてご馳走レシピ、善悪和尚の節約グルメごきげん365選』でしょ、数字は力290、防御302、敏捷213、魔力4026だわね、ってアタシが一番強いのっ? ど、どうしようっ! ねえどうすれば良いかな! 許すゆえ答えるが良いぞ、脆弱なる兄レイブと貧弱に過ぐる兄ギレスラよっ! ぬふふふ』
「どうすればってぇ、そうだな、一番強いんだったらこれからは独りで戦って貰うとか、一番ヤバそうな所の係り? 後は味方が逃げるまでの間の盾とか? かなぁ?」
『ブ、ブヒッ?』
『ガハハハ、そりゃそうだっ! ガハハッ!』
『ブブーッ、じゃあ弱くて良いわ、お兄ちゃん達と一緒が良いものっ!』
『ガハハ』
「あははは、んでペトラが強いのは判りましたけど、シドさん、それが何か?」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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