【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1501.追放
レイブ達は更に後方へと向かう、ここから先が依り代になったばかりの四者がいる場所であり、旅の始まりから変わらぬレイブ達の休憩場所でもあるのだ。
ズタ袋を裂いて拵えたレイブお手製の旗が掲げられ、荒縄で囲んだエリアがそこである。
旗には昨夕、アイソレーション、隔離と書いた筈だが、何故か文字が変えられていた。
ダソス・ダロスが二本指の蹄で書いたのだろうか? 如何にも拙い筆跡で文言は、イクスパルションに変えられている。
「イクス? 追放って、何だよ?」
荒縄の手前で歩を止めたレイブが呆れた声を発するとギレスラが言葉を引き継ぐ。
『縄張りの真ん中で泣いているのはミロンとブロルだな』
「うへぇ」
ペトラは自慢の鼻をピクピクさせながら別の方向を指して言う。
『んで犯人はあそこでケラケラ笑っているわね』
「全くぅ、あいつらはぁ~、おいっ! ダダ坊っ! パダンパっ!」
レイブが叫んだ先には巨大な豚猪とタイゴンの魔獣がニヤニヤしながら閉じ込められた犬と猫を嘲笑う姿が見える、まんまならず者、それも下っ端のチンピラ風味がモノ凄い。
『あっ、おじさーん、ざいーすっ』
どこの体育会系だよ?
『レイブの兄貴ぃっ! おっとギレスラの兄貴とペトラの姐さんもご一緒ですかい、へへへ、こいつぁどーも、へへへ、朝から御勤めご苦労さんでやすっ!』
お前はお前で何なんだよ? 地回りか?
あれだな、ガトが選んだ中身の悪魔、魔将ロサエムとロセウムの兄妹の品性と言うか性格? みたいな物に引っ張られているとかそんな感じの影響なのではないだろうか?
揉み手をしながら無意味にヘラヘラし肩を揺すっている二匹に話すレイブの表情は厳しい。
「お前等な! 下らない事やんなよな! 仲間だろっ? 仲良くしろよっ!」
『あ? ああ、コレっすか? べっつに深い意味とかねっすよ? こいつ等の子分共が一々訪ねて来てちっと五月蝿かったんすよー、良いっすよね?』
こいつ随分砕けたな……
『だけどな、イクスパルションはどうかと思うぞ? 追放は無いであろう』
『まあまあ、ほんの冗談じゃないですかー、それよりギレスラの兄貴、今日の狩はどうでしたか? いつも通り大漁で? へへへ』
ダダ坊、お前、ろ、論点のすげ替えって……
『ん? あ、ああ、まあな』
『流石はギレスラの兄貴だぜぇ! 格好良いなぁ、ホント! で? 今日のメインはどんな相手だったんですかい? やっぱり、強敵で?』
くっ、割と上手いなコイツ。
『んん? まあいつも通りの大型モンスターだな、我等ドラゴンに向かって来るのはアイツ等位だからな』
『ですよねー、流石です! 何しろドラゴンですもんねー、なぁ? パダンパぁ』
『マジっす、ガチ憧れるっす』
『むふんっ♪』
あーあ、まんまと口車だよ。
こんな時に誤魔化されそうも無い賢い担当のペトラはなんかきょろきょろしっ放しだしぃ。
しかしスリーマンセルのリーダー兼、今の所この流民の庇護者トップの座にあるレイブは核心を突く。
「冗談じゃ済まされないだろ! いいか? 他者を傷つける奴は同じ様にやり返されても文句を言えないんだぞっ? アイツ等に追放とか言ったらオマエ等が追放されても仕方が無いって事だ! そこら辺判ってんのかよっ?」
うん、そうだな、自分がされて嫌な事は他者にしちゃ駄目って奴だよね、幼児の頃に理解出来る理屈の代表格じゃないか。
目には目を歯には歯を、因果応報、自業自得、こんなに判り易い説明に対して魔獣コンビは斜め上からの返しである。
『えーっおじさんっ! 弱っちいアイツ等が俺達を追放? っすか? んな馬鹿なぁ! けらけらけら!』
「むむむっ!」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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