【1849話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1849.運気上昇
『ジジーッ♪』
「おおっ! 皆っ! テューポーンさんがこんなに大きなサファイアを見つけて来たぞぉっ!」
『おおっ、キラキラなのだーっ!』
『素敵ぃ♪』
「「流石は神様です!」」
『やるっすねっ!』
『ええっ! …………』
なるほど、草叢から飛んできたバッタの足にはワザとらしい位に磨き上げられた青い宝石が握られている。
度重なる奇跡の連続に言葉を失っていたレオニード、やがて口を開いた彼は放心したまま呟きを洩らす。
『こ、これが…… グルグルの、力……』
「そうっ! ソコッ!」
ビクッ! 『えっ! すみませんっ!』
呟きに大声で被せたレイブは笑顔で続ける。
「謝る事は無いさレオニードの兄貴、大切な事はたった今、兄貴自身が言った事なんだよ」
『え? えっと…… 若しかして、グルグル? の、力って、事?』
「そうっ! グルグルって凄いだろ? なっ!」
『え、ああ、確かに強くなるだけじゃなくて、えっと…… モテモテに神の奇跡に…… 宝石? だっけ? えっと、それも? だよね?』
「そうっ! それなっ!」
『う、うん、凄いよね』
「で?」
『え? で、って何?』
「はあぁ~、マジかよ~」
『あ…… ゴメン……』
どうやら会話の掛け合いに重きを置いていたらしいレイブ、未だノービス丸出し、いちいち勢いを殺してしまうレオニードは彼を落胆させてしまった様である、やれやれ。
ギレスラが発した言葉は助け舟、なのだろうか。
『レオニード兄さん! やるのか、それともやらないのか?』
『え、は、何を? あっ! グルグル? グルグルの事?』
『うむ』
『あーやるやる、やるに決まってんじゃん!』
『そうか、それはそうだろうとも…… で?』
『え、何? まだあるの?』
「はあぁ~」
『うわぁ、なってないのだ……』
『えっ、あ…… ご、ゴメン……』
再び腰を折ってしまったレオニード、しかも助け舟っぽかったギレスラにさえ呆れられてしまった今、彼に出来るのはデクノボウの様に俯き自分の前肢を意味も無く見続ける事だけであった。
『本当に鈍いのね、レオ兄さんって』
『え、あ、ぺ、ペトラちゃん?』
なんと、レイブに投げ飛ばされるまで、つまり、ちょっと前までレオニードを殺そうとしていた張本人、いや張本豚のペトラが声を掛けたではないか。
彼女以外のメンバーは揃ってそっぽを向いている、実の息子パダンパなんかは憎々しげな表情丸出しで唾まで吐いている、判り易さ溢れる所作だ、所謂、ケッって奴だろう。
他に話し掛ける相手はいなさそうだ、そんな風に仕方なく、本当に選択肢が無かったからイヤイヤながら、口も腐る位の表情でレオニードは豚に返す。
『に、鈍いって? 何の事だよ?』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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