【1893話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
1893.竜王
兎に角、防衛能力の皆無さと娯楽提供の欠如が露呈した竜王の里、玄関、いや、竜王専用スパの正門で起こっていた騒ぎの中心とは正しく……
『はぁーいぃ! ペトラの水芸に続くのは怪力無双っ! 魔術師レイブによる頑強自慢っ、果たしてニンゲンの腹筋はハンマーの打撃に耐え得るのかっ? 無事成功? はたまた内臓ぶち捲けて閲覧禁止かっ! 生きるか死ぬか? どうぞ乞うご期待ーっ!』
「開始は交換会の後ですよーっ♪」
『横入りは厳禁、皆、行儀良く待つのだぞっ?』
『『『『イエェーイィッ!』』』』
大盛り上がりである。
グズグズ足元を押し分けて最前列まで進んだレオニードは目にした景色に目を剥いて口走る。
『こ、これはぁっ!』
それきり絶句、かなりの衝撃映像だったと見える。
さて? どんな感じかな?
『待てないぞぉ! ねえねえ今すぐやってよぉー! 内臓でしょ? もう待てないってばぁーっ!』
「あーだから言っただろ! 交換会の後だってばっ! 何なんだよお前…… 我が儘言うなよっ!」
『えぇーっ!』
『この馬鹿ドラゴン…… 自制心が決定的に足りていないのだ……』
『ねっ? そもそも馬鹿なのよドラゴンって! あっ、勿論ギレスラお兄ちゃんは例外よ?』
『無論なのだ』
「あはは♪」
『えーえーえー?』
どうやらイベントの進行すら理解出来ない、いと愚かな一頭のドラゴンが我が儘を通そうとして演者(レイブ、ギレスラ、ペトラ)を困らせているらしい。
その馬鹿丸出し、空気読解力ゼロな阿呆にレオニードは思わず呟いてしまう。
『え、は、嘘、でしょ? グラムランド様? 何やっているんです?』
『えーじゃあ今の水のヤツゥ、もう一回最初からぁっ! ん? 何だレオお前か…… 貴様は追放した筈だが? だと言うのに図々しくもこんな楽しい場所までやって来るとは、一体どう言うつもりだっ!』
『あ、いや、ごめんなさい…… えっと、ただいま』
『ふんっ、反省したのだな? 次こそは許さんからなっ! えっと、おかえり』
一番食い付いていたのが竜王、グラムランドだったらしい。
何と無く楽しげなお祭り気分が、レオニードの帰還を容易な物にしてくれた様だ、本当に良かった、おかえりなさい。
確か小さい頃からの知り合いだとか言っていたからな、案外こんな感じで詫びれば許す的なノリでやって行けるのかも知れない、そんなモノだろう。
そう言えばかつてこーいったなぁなぁを許さない独裁的な観察対象がいたな…… 当然、コユキと善悪の二人だ…… あの頃の配下達はどこかピリっとした緊張感を持って自身の主に仕えていた物だ、懐かしいな…… 時代が下り、見る影も無いのはどこか悲しく感じる。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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