【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1361.再検証
その姿をやけに嬉しそうに見ながらシュカーラが言葉を発する。
「で、どうするんです? 探すって仰っていましたよね? ウチの里だと始祖ナガチカ様ですけど、もうお隠れになられて随分経つ筈ですよ? 言い伝えではユイ様ジロー様より先だったらしいですからね、もう居られませんが?」
まだ少し落ち込み気味なレイブに代わって説明するのはペトラだ。
『うん、生きてるニンゲンには直接会いたいんだけど皆昔の人だもんね、何か無いかな? それっぽい伝承だとか遺物とか遺跡とか?』
『アーティファクトとか言うんだそうだぞ』
重ねて発せられたギレスラの言葉に答えたシュカーラの表情は得意の絶頂である。
「だ-かーらー! 秘伝の言い伝えはおいそれとは教えられないって言ってるでしょーがー! まあ遺跡だったら『森王』様の神殿ですかね? アーティファクトなんて里中のあちらこちらに散らばっていますからー、見ましたよね? 魔石を燃料にして動く金属板ですよ、アレ全部がそうですね、ふふん、ウチの里位になると大量にある訳ですよー、ふふふーん♪」
『なるほどアレね』
『ペトラ、一つ持ってきてもう一度見てみるか?』
『そうねー、さっき散々見たから今更何か判るとも思えないけど…… それしかないかなー』
「あっ、丁寧に扱って下さいよっ! 大切な物なんですからねっ!」
『はいはい』
ペトラが生返事をしながら迎賓館の中、灯りの金属器が置いてあった部屋に戻ろうと歩き出した背中に、復活したレイブの声が掛かる。
「そう言や上で拾ってきたんだけどさ、コレってダソス・ダロスが使ってた『結界』と『再生雨』、それに『充填』の金属器だろ? こっちの方が大きくて調べ易いんじゃないかな?」
言いながら自分の上半身ほどもある金属板を、座っている背後から取り出して広げ始める。
「持って来ちゃったんですよ、ソレ重かったでしょうに」
シュカーラはレイブの馬鹿力に改めて呆れ顔を浮かべている。
迎賓館に向かい始めたペトラは踵を返し、レイブの前に並べられた金属板を覗き込んでいる。
『うんコレ大きくて見易いわ、でも、三つともさっき見た灯りの金属器とあんまり変わらないみたい』
『なのだ』
残念そうに言う弟妹の姿を見ながらレイブはローブのポケットから、山頂で金属板と同時に見つけた小さなコイン状の金属を取り出して眺めながら呟く。
「だよなー、アーティファクトやコインが行く場所行く場所に都合良くある訳無いもんなー、これだって前の二つのコインにそっくりなのに違ったしなー」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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