【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1314.異形のパーティー
目の前に広がった景色は異様そのものであった。
侵入者の一行は全部で五体、対して地に伏せてピクピクしている私の配下は数十に及んでいた。
まず目を引いたのは空に浮かんで長い体をくねらせている竜の存在であった。
これまで見た事があったどのドラゴンとも違い、異常に長い体に申し訳程度に生えた短い手足、前肢に何か玉のような結晶を持っているのも初見だ、何か意味ありげではある。
一見して蛇としか思えない謎生物が低空で身を捩って只、浮いているのである。
巨体を飛翔させ得る翼の類は見当たらないし、仮にどこかに生えていたとしても物理法則的な不自然さは否めなかった。
その真下には小柄な生き物が三体並んでいた。
中央には報告で聞いていた魔術師だろうか? 赤い顔をした有角の少女が笑顔を浮かべ、周囲でのたうっている魔獣の様を眺めていた。
ぞくっ!
私は背筋に寒い物を感じた。
可憐な少女の姿と、さも楽しそうな表情に言いようの無い不気味さを憶えての事だ。
ミスマッチって言うのだろうか?
少女の右隣りもニンゲンの様であった、多分だが……
全身にゴツイ金属製の鎧を纏った割と大柄なニンゲンだと思われた、が、体のサイズと手にしている大盾や大剣のバランスがどう見てもおかしい……
普通、ニンゲンには自分の倍もある金属を、軽々と持ち上げるような膂力は無いのでは?
そう思って見ている間にも、金属鎧は手持ち無沙汰なのか、片手に持った大剣をブンブン振り回し始めている、絶対ニンゲンじゃあない、そう思えた。
私は最後の存在に目を移した。
兎だ。
どこにでもいる野獣の兎に見えた。
茶色の毛皮に白っぽい腹毛、長い耳を少し寝かせたごくごく普通の野うさぎにしか見えない。
どう見ても普通で一般的で判り易い雑魚に見えた。
私は考えた。
――――若しかしてあの二人のニンゲンや気持ちが悪い竜も大した事無いのではないか?
あの少女が魔術師だとすれば、気持ちが悪いヤツが闘竜なのだろう。
とすれば…… あの兎が獣奴? マジかよ!
往々にして、いいや大体の場合、つるんでいる仲間は同じ位の実力である場合が多い。
強者は強者を知り、逆もまたそうだろう、所謂、類が友をってヤツは不文律だと思っている。
つまりあいつらの実力はあのウサピョンレベルなのでは無かろうか?
金属鎧は強そうな気もするが、重武装を鑑みれば打たれ弱さの露呈では?
うん、そうだろう! ハッタリの類かもしれないしなっ!
そんな事を一瞬の内に看過した私の中に、これまで感じた事が無い感情が芽生えた。
それは、
――――私の手下共が…… くっ! 如何に待ちわびた魔術師とは言え、こんな無体を許してなるものかっ! ぶっ飛ばしてやるっ!
突き上げるような怒りであった。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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