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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1519.ラマスの伝言


「で、ラマスは何だって?」

『今お伝えして構いませんか? ペトラ師匠を待たなくても?』

 この言葉にギレスラは首を上に伸ばして群れの宿営地の方を眺めて返す。

『もう少し掛かりそうだな、先に聞いても構わんだろう』

「だな、ペトラには俺達から伝えて置くよ、聞かせてくれるか」

『判りました、正直助かります、何しろ師姉しじぇから師匠様達への大切なメッセージですからね、万が一失念してしまったりしたら、そんな風に思ったら実は気が気じゃなかったんですよー、ははは』

「そっかそっか、ははは」

『ふふふ、では聞こうか』

『はーい、実はですね、ご伝言の主旨は『馬鹿』についてなんですよ』

「むっ」

『続けてくれ』

 人が、いやクズリが変わったかの様に滑舌が改善され、想像以上の如才なさを発揮したグログロは肝心の伝言も見事にそらんじてみせた。
 それはもう子供とは思えぬ記憶力でレイブ達スリーマンセルに決定的に欠けている能力の高さをまざまざと見せつけ捲くったのである。

 伝言自体の内容は既にレイブ達も知る事柄から始められた。
 『馬鹿』になる仕組みとその危険性についてである。

 直前に丁度懸念していた内容だっただけにレイブとギレスラは学院の仲間達に危険が及んだ可能性を危惧したのだが、グログロの流暢な口調から報されたのは意外な言葉からであった。

『こちらに依り代になられた方がいらっしゃると聞いたラマス師姉しじぇが大層ご心配しておられまして、万が一の事態に対処出来る様、私を寄越した次第なんです』

「うん?」

『こっちの事を心配して、か?』

『ええ、四日前の夜、レイブ師匠からの定時連絡を聞いたラマス師姉が心配しだしまして、シンディや私はお止めしたんですがぁ…… 師匠様達に限って万が一にも抜かりは無い、と……』

「まあな」

『ふむ、それで?』

『師姉の言葉をそのまま伝えますね、『魔神アガリアレプトの眷属が二柱、更に同道中のガトさんの眷属二柱、合わせて四柱については特に心配は要らないと思うわよ、ああ見えてダーリンやギレスラ、ペトラはしっかりしているからね? 恐らく対象者を隔離するなりして他の者と離していると思うわ』と仰りまして』

「おうっ、当然だよ」

『しっかり? いやー別に普通だと思うぞ? クフフ、ラマスはオーバーだからな、クフフフ』

 ご満悦なギレスラの横ではシュカーラが自ら集めてきたズタ袋に書かれた文字をグログロに向けて広げている、残念ながら書かれているのは『隔離』では無く『追放』であったが……

 その奥には書き直した二匹の馬鹿魔獣が自分達への説教は終わったとばかりに干し肉に齧りついたりしている、来客がいようが御構い無しだ、当然挨拶みたいな気の利いた行為にシフトする気配はゼロ、ナッシングである。



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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