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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1520.師弟


『やっぱりお師匠様達です、流石の手際ですね、私達もそう言ったのですが師姉の不安は払拭出来なかったようでして……』

「はは、ラマスは心配性だからなー、ははは」

『愛は時に不昧ふまい愚昧ぐまいにさせる物だ、それだけレイブが想われているのであろう、うむうむ』

「お、おいおい、止めろよギレスラぁ! グログロの前だぞぉ~」

『ご心配無く、レイブ師匠とラマス師姉しじぇの仲睦まじさは我々弟子の自慢でもありますから』

『うむ、さもあらん』

「いや参ったなー、ははは」

『しかし杞憂で良かった! 私もシンディも言ったのです、お師匠様達なら『馬鹿』状態特有のオーラの揺らぎや抑制方法、隔離中に与えてはいけない食料の種類や早期で馴染ませる為の手法まで、とっくにお判りだと思う! そうお伝えしたのですがぁ』

「は? 何?」

『オーラ? そ、それに食料、与えては、いけない? のか?』

『え、何か?』

「い、いや、何も……」

『うん、何も……』

 レイブとギレスラは俯き気味で急にオドオドし始め、声も蚊が鳴く様な音量になっている。
 その様子に気がつかないのかグログロはメッセージを伝えるのを中止して再び腹這いに寝転がろうとしている。

『やはり気に病む必要などありませんよね、何しろお師匠様達ですもんね、師姉しじぇには愛ゆえの煩慮はんりょと言った所でしょうか? いやはやあやかりたいものです、ははは』

 最早クズリの如才なさにも気がつけない感じでワタワタ首を左右に振っている赤竜と両手の親指の爪が消えそうな勢いでガジガジやり始めた魔術師を見かねたシュカーラが溜息と共に言う、いや言ってあげる。

「グログロさん、でしたね? すみませんがラマスさんのご伝言を一通りお聞かせ願えませんでしょうか?」

『ん、アナタはどなたです?』

「申し遅れました、私はシュカーラと言います」

『これはどうも、でも何故聞きたいんです? 内容だったらお師匠様達がとっくにご存知ですが?』

「それは……」

 ちらりと視線を送った先ではレイブとギレスラがハエの様に両手を擦りながら何度も頭を下げている姿がある。
 再び大きな溜息を吐いたシュカーラはグログロに対してビシッと直立してハキハキとした声で答える。

「実は私、この旅の中でレイブさんの弟子になった未熟者でございましてぇ、後学の為に師姉ラマスさんのご伝言を是非、伺っておきたいと思ったのでございますぅ、駄目でしょうか?」

 この方便にグログロは円らな瞳を大きく見開いて洩らす。

『で、弟子っ? って、ま、まさか…… 師弟してい? おとうと、でちか?』

 あらあら喋り方が……

「はいっ! 師弟シュカーラがグログロ師兄しけいにお願いします! 如何ですか? えっと、にいさん?」

『も、も、もっもっもっもっ勿論でちっ! 頭から何度でもおちえるでちよっ! えっと、ちゅ、ちゅかーら?』

「はい、お願いします、グログロ兄さん! あの、忘れたりしない様にメモをとっても?」

『うんうん、良く見て聞いてメモってちっかりおぼえるのでちよ? ちゅ、ちゅかーら』

「はいっ」

『えへへ、あのでちね――――』 



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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