【2171話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2171.花の……
くわっ、のお替わりにもイマイチな反応を返す獣人に、ペトラは渋々助け舟でレスキューだ。
『前に言ったじゃない、ほら、在りし日のエバンガが栓だった時に』
いや、一応まだ在るんじゃないのか、エバンガ?
だがこれで言わんとしている事は理解出来たな…… あれだろ? 坑道の入り口に挟まったエバンガを助けろ、駄目だ、カーイソーじゃね? だが、断るっ! 的な場面でギレスラがミロブロに発した無理筋理論だった筈だが? んー、どうだろ? あの時はサボってメタボだったエバンガを反省させるっつー、まだ、ギリギリそれっぽい理由があったがぁ…… 今の弟子達は健気に強者に立ち向かっているだけだし、守っているのはこいつ等自身が見捨て様としている師匠筋だぞ? ちょっと強引なのでは無かろうか?
「いや、あの時とは違うでしょっ!」
「そもそも何なんですかっ! その教育方針ってっ! それじゃアノアガリアレプトのモラハラ悪魔、いや悪魔非悪魔と同じじゃないですかぁっ!」
『むっ? アレ? おろろろ……』
ギレスラは陥落しミロブロの正義感には新たな燃料が投下されてしまった、何か慣例化している社会の不条理とか理不尽とかに気を炎上させてメラメラし始めている…… そのまま一門の兄姉を助けに行ったら良いのにね。
ペトラが慌ててフォローを試みる、そーゆー役目だからだ。
『あのね、アンタ等には判らないかも知れないけどさ、他者を導くってね? 理屈でどーこー言える事ばっかりじゃないのよ…… 周囲から一見しておかしく見えても実は重要な意味が含まれていたりすんのよっ! 判るでしょっ?』
なるほど、どんな道でも基本とかが大事だったりするもんな、受身とかまわし受けとか水加減とかだろ。
「じゃ教えて下さいよ、どんな意味があるんです?」
『ぐっ…… えっとぉ……』
「あれあれ? 重要なのに即答出来ないんです? あれあれあれぇ?」
そーゆー事もあるんだがね…… 近親婚のリスクとか昆布の出汁の旨味だとか、ね。
妹のピンチにギレスラも頑張る。
『師匠とは親も同然なのだっ! 親として子供の喧嘩に一々しゃしゃり出るのはどーだろうかっ?』
「親だったら子供を守るでしょ?」
「そこらの野獣、狼とかだってそーしてますけど?」
こいつ、ブロルの親もそーだったのかな? ちょっと説得力があるじゃん。
ペトラも同時に受けてたつ、総力戦だな。
『あ、あれよ! 親ってね、木の上に立って見るとか何とか? 昔のニンゲン、ケイジだかリキュウだかが言ったんだってっ! だからノコノコ出て行かないのよっ!』
うーん、それ隆先生の俗説だよ? 親の左側は立てた木、つまり位牌の事で、子は失って初めてその存在を思い見るって成り立ちなんだから…… そもそも親なら出て行くだろ? 子供死ぬじゃん? せめて止めないと!
私、観察者的には素敵な言葉だと思うし、傾奇者にだって好感を持っている、しかし、ミロンとブロルはその限りでは無かったらしい、既に長き時が流れて戦国ブームもジャンプも消え去って久しいのである…… 時の流れは残酷なまでに全てを喰らい尽くすのだ、儚きかな。
ミロンとブロルはヘラヘラしながら、ふーん、とか、何だそれ? とか、言い訳じゃね、とか?、だっせーなーオイ、とか言っている、見事に喰らわれている時の流れは残酷で儚いね。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう!
励みになります (*๓´╰╯`๓)♡