【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1559.経緯
暫くして……
「そうか、アンタも元々悪魔の依り代だったって事なんだな」
『その通り、但し今は抜け殻同然、かつての様な強靱さは失って久しくなるがな』
「でもストラスだったんでしょ? 魔神王ルキフェル配下の大幹部、よね? 道理でお見通しだった筈だわね」
「ん? さっき俺達の事を言い当てたヤツか? ガトどう言う事だよ?」
魔神アスタロトの依り代とは言え、過去の記憶にアクセス出来ないレイブにガトとヘロンは説明を始めた。
曰く、かつて天空の覇者と呼ばれた大悪魔、ストラスには二つの大いなる力があったと言う。
一つ目の力は宝物や宝石を見つけ出す特殊な力、そして二つ目の能力とは対象の強さやスキルを看破してしまう『鑑定』である。
まあ細かく言えば名前をつけた金属や宝石を自在に操ったり、植物の薬効や毒性なんかを高めたりなんかも出来るのだがここ数千年はヘロン的には死蔵スキル扱いになっている様だ。
ヘロンの話によると、かつてハタンガにあった『メダカの王国』では、体が巨大になり過ぎた水生生物達は、手狭になった『美しヶ池』から中洲の集落を陸上生物、魔獣とドラゴン、後は清潔好きなニンゲン達に任せて海へと移住を余儀なくされたそうである。
海は広大で優美、何者に対しても揺るがぬ厳しさと有り余る恵みを持って彼等を迎え入れてくれたと言う。
しかし、暫らくした頃、ヘロンと仲間たち、それに昆虫型の魔獣達は慕って止まぬ君主の下を離れる事になってしまったらしい。
痛恨を表情に滲ませているヘロンに対してガトが聞く。
「どうしてそんな……」
『陸が無いとな…… ずっと飛んではいられんのだよ』
「「なるほど」」
尤もな理屈に二人が頷くと、ヘロンは満足そうな顔を浮かべて続きを語ったのである。
続き、と言っても大した内容では無い。
自分自身と従った鳥達がどれほど高潔にして忠節、気高き任務の遂行に向け、只その一事に対して粉骨砕身誠心誠意邁進して来たかのプロパガンダに終始した、所謂、自画自賛、手前味噌、平たく言えば言い訳のオンパレードをそれっぽく語っただけなのである。
彼等鳥族のお題目と言えば、既にご紹介の通り『王の石』の探索、確保、献上であり、もっと判り易く言えば、王のマクラの予備探しだけであった。
『砂漠は暑かったし極はやっぱり寒かったよ…… 海は広くて大きくてな! 月は沈むし陽は昇ったんだよ……』
え、普通の事しか言っていないんじゃ?
「そっか、苦労したんだな」
「とてつもないわね」
捉え方はそれぞれだ、こればかりは仕方無い。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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