【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1255.約束と誇り
ペトラの提案を即座に否定したお兄ちゃんズ、理由は遡る事少し前のシュカーラとのやり取りに端を発していた。
彼等獣人達が大切にしていたアーティファクトをぞんざいに扱ってしまったレイブ達スリーマンセルは激しい怒りを買ってしまった。
それでもこの旅の目的、竜王の里へ向かい竜達の特攻を阻止する、光影の装置の様なアーティファクトを探し出す、ついでに生きてるっぽいバストロを探してみる、その三つの内の優先度二位であるっぽい金属板を見たがったレイブは、シュカーラの出した条件を飲む、そう約束を交わしてしまったのである。
約束の内容とは、
「アーティファクトは動かさない事っ! ってか触んなっ! 私のピット器官で触ったかどうか判りますからね? こっそり触ったらどうなるか判っています?」
「さ、触らないよー! 見るだけっ、見るだけだからさー、良いじゃんかー! ねっ、見せて?」
「はぁーあ、良いですか? 金属板の表面には私達、変温動物の体液を塗ってありますからねっ! あなた方、恒温動物が触れた場所は温度が違いますから私のウルトラレッドアイで一目瞭然ですっ! 嘘なんかついたってバレバレですよっ!」
「うっ! いやいや、さ、触らないからー! 触る訳無いから関係無い話なんだけどさー、あの、もし、もしも触ったらどうなるんだよ?」
『そうそう、触らないけど一応念の為に聞いておきたいわね』
『触らないから関係無いがな、後学の為に聞くだけ聞かせておいてくれ』
「そうですね…… ステナの三つ子には会わせられないでしょうね、勿論っ、ミロンの虎少女も豹少年も無しで、ブロルのとこの狼子供位にしか会わせる事は出来ませんねっ!」
「なっ!」
『狼子供だけ? ってぇ、そんな……』
『そ、それは少し横暴なんじゃないだろうかっ!』
「は? 嘘じゃないなら横暴も糞も無いのではぁ? 何なんです? 文句が有るんですかね?」
「『『…………いいえ、無いです』』」
「んじゃよろしく、触ったら駄目ですからねっ!」
「『『はい……』』」
そんなやり取りの末、固く結ばれた契約、言わばパーフェクトリバティだったのである。
その約束を踏まえて、薄暗いこの場所で必死に目を凝らしてきたのだ、努力の度合いが一層大きかったギレスラが迂闊な事を口走ったペトラを戒める。
『誇り高いニーズヘッグ最後の生き残りとして、交わした約定を破るわけにはいかぬ! 仮に三つ子が関係していなくてもな』
レイブとて黙ってはいられない。
「そうさ! 三つ子やネコ科兄妹は別としても誇りは大切だからな! 判るだろう?」
なるほど、どうせ嘘だろうが罰の存在ではなく約束した、その事実が大切等とほざいている。
ペトラの表情は、ハッとしたものに変わっている。
『そうね…… アタシも希少種であるフルダークネスの誇りを忘れる所だったわ…… 約束は大事よね! ところで例の兄妹だけど、ネコ科でヒョウ属までは同一だと思うわよ? 念の為だけど』
「そうか、ヒョウ属…… ありがとな、しかしこりゃ種が気になるな、俄然、会いたい欲が高まってきたぞ! となればっ、何としても約束死守っ、だな! 逆に!」
逆にって…… またどう誤魔化すかとか考えていた感じじゃないか……
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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