【1928話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
1928.ほうほうのてい
『良しっ! 見事に元通りっ! 流石ミロブロ、頼りになるのだっ!』
嬉しそうなギレスラの声が響く中、主の尻を磨き上げた獣人達はその場に座り込みながら自身に掛けられた賞賛に返す。
「ははは、何とか間に合った様で良かった」
「ふふふ、一時はどうなる事かと…… にしてもツルツル♪ 我が君も喜んでくれると良いが……」
どうやらご満悦らしい、良かった。
笑顔を返しギレスラの言葉は続く。
『さて、では一つペトラも頼むのだ、なに、只酔っ払っているだけなのだが――――』
「無理ですよ」
『は? 何でなのだ?』
「だって俺達魔力切れですもん、暫らく休まなきゃ何も出来ないですよ」
『うあぁ……』
主に対する愛、それは時として分別や適当を遥かに凌駕してしまうのだ。
愛故に魔力を枯渇させてしまったミロブロは早くも地面に寝そべってチルタイムを始めている、こうなってしまっては無理に起こして働かせても効率的に望む効果は得られないだろう、仕方無い。
そう判断したギレスラは取り敢えず尻が快癒したレイブに話し掛ける。
『レイブ、ペトラに折檻して貰うのは又改めて、なのだ……』
えっ、身内でも端折らずキッチリやるのか? 結構ちゃんとした仕来たりみたいになっているんだな、びっくりだよ。
「そっか、まあそっちはおいおいで良いや! それより竜王、折檻ありがとな♪ お蔭でスッキリしたよ♪」
『お、いや、礼には及ばぬぞ、いや、本当に』
まあそんな反応だろうな、訳判らないからな。
レイブは改めて竜王に向き直って話し始める、例によってズボンを引き上げながらの至ってしまらない姿で、である。
「それにしてもさっ、竜の王様ってのは伊達じゃ無いんだなぁ、利いたぜ、あの一撃♪」
尻を四つにされた一撃の事だろう。
グラムランドは返す。
『ああ、そなたに一発貰ってから随分頭がはっきりしてなぁ…… 思えばここの所、こう頭の中に霧が掛かった様な感じが続いていたのでなぁ』
レイブも得心がいった顔付きで答える。
「そう言や最初ストリート・オブ・ファンタジアを見物に来た時もなんかポーっとしてたよな? ヘラヘラ笑いっ放っしで心ここにあらず? っての?」
随分、良い様に言ったな…… ハンマーで腹を打つなんてのは曲芸、それもかなり際物の部類だぞ?
『そうか? じゃあそうなのかな? ははは♪』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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