【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1744.大盛りで
「でアタシは言ってやったのよ!」
『なんてなんて?』
「この愚鈍な巨人めが、貴様如きが我の動きを捕えられる物かっ! ってね」
『おおっ! 良いでは無いかっ! 格好良いぞ、ガトっ!』
うん、もう少し飛ばそう。
ここらかな?
「何だよ、イキがってた割には随分あっさり逃げ出したんだな?」
おっ、良い感じじゃん!
「あ、アタシは別に平気だったんだけどね! ほら、ドルドナを解放した時に闖入して来た悪魔がいたでしょ? アイツがビビッちゃったのよねー」
うん、安定の盛り具合だな。
『鳩の格好した変なおっさんでしょ? 名前何だったかしら? そもそもあったっけ?』
そりゃあるだろ、仮にも魔王種だぞ。
「一応あったわよ、カイムね、意味は知らないけど」
『クハハ、いかにも馬鹿っぽい名前なのだ』
「まあね」
それ原初以前の混沌、それを引き裂いた『裂け目』って意味だけどな…… 知らぬが仏、いや悪魔か。
兎に角、自分だけは優しく賢明で、何より格好付け捲くりだった回顧録、いや、過去の説明は終りに近付いている、三度目とは言え自分の優れた感覚を誇りたくなる精度である。
「でお前も魔界に帰った訳だな」
「まあね、当初の目的も果たしたからさ、潮時って奴よねぇ、まっ、その気になればバアル位片手で、ううん、指一本で倒せたでしょうけどねぇ~」
『あら、随分豪気じゃない、ガトちゃん』
「いや、若しかしたら一息でも何とか? あっ、勿論鼻息でよ?」
『ほう、バアルとはその程度の貧弱な悪魔なのだな』
「はははっ、シパイ兄ちゃんも存外に大した事無さそうだな」
「そうね、言わば雑魚よね、哀れだわ…… 無論、偉大なアタシと比べて、だけどね♪」
本人不在の場所で言いたい放題、時代の違いなくキャンプファイアのダベリはこんな物だろう、本人の耳に入った場合のヤバさも同じだがな…… 恐いぞ、魂の牧童さんはガチで。
すっかり与太話しを信じている素直なレイブが何故か挙手しながら聞く。
「えっとさ、当初の目的って何だっけか?」
すぐさま反応したのはギレスラだ。
『確か子分と言うか手下を集めに行ったのでは無かったか?』
「そうよ」
当然の様に答えるガトに追撃したのはスリーマンセルの賢い担当、豚猪の魔獣、ペトラである。
『目的を果たしたってぇ…… 誰かいたっけ?』
この問いにキョトンとしているガト自身ではなく、脇に控えた巨大な魔獣、ダソス・ダロスが答えるらしい。
『嫌ですよアリス様、じゃなくてペトラ様ぁ、我々が出て来たじゃないですかぁ』
『えっ、嘘? 居た?』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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