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【2273】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~

2273.『叡智を結集チーム』


今回の話には、

『512.おりん』
『521.未完の大器』

の内容が含まれております。
読み返して頂くとより解り易く、楽しんで頂けると思います。


 世界ヤバクね? だよな…… 恐いよ! そう考えた面々を励ましたのは一緒にスイカを齧っていた魔神達であった。

 我が何とかしてくれるわ! そうだよ妾もいるんだから! 

 そんな根拠の薄弱な慰めにも一応胸を撫で下ろす一同、だが一縷の望みは続いた和尚夫婦の言葉で即座に打ち消された。 

 でも拙者達がいなくなったら終りでござるな…… そうね、デイモスを止めなきゃどのみち滅亡だもんねー!

 ギクリとする一同は研究開発の速度を上げた、それまでは本職並みにのんびり惰性的に取り組んでいたのだ。
 最初に目指したのは『アートマンコピー機』、名前の通り、有用な力を持った悪魔自体のコピー機であった。
 これには弟妹の魔神が不可能だと断じた。
 そりゃそうだ、個を維持する魂の複製なんて作れたらそもそもの存在定義自体がグラグラだ。

 しかし和尚は折れなかった…… パーなんちゃらのコピーロボなんちゃらがどーのこーのとか言って一歩も譲らなかったのである。
 当然、良識あるメンバーは相手にしなかった…… 既にご紹介した悪魔の依り代経験者作り、所謂いわゆる、粗製乱造作業に精を出したのである。

 残されたメンバー、前述の『叡智を結集チーム』はあっと言う間も無く行き詰った。
 魔界からアガリアレプトを呼び出し、固有スキルの『水影』で悪魔の魂、アートマンをコピーする実験に強制参加させたりした、因みにコピーされる側の実験台としては一番死ななそうなイーチが頻繁に利用され、結果、少し重めのPTSDを発症させたりしていたのだ。

 成果は芳しく無くイーチも寝込んだりした為、善悪和尚はやむを得ず虎の子のフィギュアを使って涙ながらの実験、そうしてリターンが無いまま彼のコレクションは底をついてしまったのである。
 電人も秘密戦隊も機動戦士も六神合体も、あの伝説巨神から機動警察から新幹線変形まで、その全てが容量オーヴァーで爆砕して消し飛んだのである。

 絶望に打ちひしがれた坊主に太っちょの嫁は言った、まだ法具があんじゃん、と……

 まともな僧侶なら断固拒否一択なのだろうが、ご存知の通り和尚は異常者だ、嬉々として先祖伝来の法具を使い始めた、虎の子中の虎の子、超合金やDXを危険に曝すよりマシ、そう考えたのだ。
 独鈷どっこ三鈷さんこ、金剛鈴から金剛盤に前具のあれこれ、考え得る金属器は一つ残さず実験の具とされた。

 結果としてこの判断は間違っていなかった、Zやロ○コン、クロスが生き残れた事では無い、金属に魔力を過充填した場合に起こる謎変化、金になる、これを再現出来たのである。
 念の為にリピートさせて頂くと、幸福寺のおりんを魔力充填させたりイーチを憑依させた事で、イオン化した金でコユキがぶっ倒れた、あの件の再現である。

 あの時はイーチ本人がわずかな間ではあったが無機質のおりんに憑依出来た、しかし、コピー、複写となると話しは別だ。
 アガリアレプトが汗だくで頑張った所で金属器達に悪魔がコピーされる事は無かったらしい。
 そりゃそうだ、元々のスキル能力とはかけ離れた依頼、ってかムチャ振りの命令で、何とかしろ! 根性見せろ! ふざけてんの? 結果だよ結果っ! とかの圧迫ばかりだ、出来る方がおかしいのだ。



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。

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