【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1335.即応
激痛の中で混乱する頭でも理由はすぐに判った。
私自身の大きさ、体のサイズが瞬間で倍増したのだ。
若しかしたら数倍になっていたのかもしれないが、余りに急激な自重の増加に豚骨が耐えられなかったのだろう。
思い当たる原因も一つだ、魔力過多に因る巨大化、それだ。
我々魔獣にとっては死に直結する忌むべき兆し、放置すれば爆死の未来が待っているだけである。
対処方法は大きく分けて二つ、魔力を減らす為にスキルを行使するか、吸収した分を自分に馴染ませる為に体内で循環させるかである。
通常であれば馴染ませる方を選ぶ。
体の大きさや魔力の総許容量を増やせるのだから、上を目指す魔獣にとってはのびしろでしか無い訳で、まあ、当然の選択なのだが……
『痛っててて、取り敢えず治しておくか…… 『回復』! ……あれ? 『回復』! 痛っいなぁ、もう! 『回復』『回復』『回復』、あれぇ?』
生まれつき痛みに弱いタイプの私が選んだのは怪我の治療、手っ取り早く元通りに治せる『回復』だったが何故か痛みは消えず、そうしている間にも折れた箇所から流れ出たであろう血の臭いが、周囲に漂い始めてきている。
魔力消費量が多く効果も抜群な『回復』が効かなかった私は、仕方が無く、自分自身の治癒能力を高めるスキル『治癒』、魔獣界隈で言う所の『気休め』を発動させたのだ。
『『治癒』! って、いっ痛ーぇっ! ブピイィーッ!』
緩やかに患部を治癒させる筈の『治癒』は脳天を突き抜けるほどの激痛を齎し、私は一瞬で気を失うはめとなった。
そして間を置く事無く襲い掛かる脚部からの継続的な痛みによる強制的な覚醒。
耐え切れずに唱えた『回復』不発からの『治癒』による失神、足の痛みで覚醒。
回復治癒覚醒、所々に激痛のループを数回繰り返した後、私は考えたのだ。
――――『回復』が効かない理由はあれか? 対象の体が変化中だと効果が無いとか何とかパリーグが言っていたっけな、確か…… あーるえぬえー? がどうとかこうとか? 安定した状況の遺伝情報を元に修復するんだったな…… でーえぬえーを元に欠損部位まで作り直すなんてのは古代の神々、悪魔にしか出来ない芸当で現代で使えるのはアリス様位だったっけか…… ん? って事は今私は変化している最中なのか? そう言えば、地面に押し付けられる力がやけに強くなっている様な? おいおいおいおいっ! まだでかくなってんのかよっ? これ、そろそろ爆ぜるんじゃないかっ! いやいやいや、冷静に考えてる場合じゃないっ! えーっとえーっと、そうだスキルだ! 消費魔力の大きめの奴ぅ~…… そうだっ!
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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