【2116話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2116.ウェイ アウト
エバンガは女性、女性に冬の角は大切、でも角があったら抜け出せない、いづれ死ぬ…… でも角を抜く事は死ぬより辛い…… 死ぬより? えっ、じゃあ死ぬ方がマシ、なの? とシンプルに来て、じゃあ死ねば良いじゃん? だよな? 何だ簡単だったね♪ に至り、早く殺してあげようよ! からの、誰が殺すの? 俺殺りたいかも…… 本人が望むんだったら寧ろ名誉じゃね? 優しさだよね? そそ! じゃあジャンケンで? そうだよね! 良っしゃー負けねっぞっ! に辿り着くまで多くの時間は要さなかったのだ、恐ろしさしか感じない……
結局、ジャンケン選抜に勝ち残ったのはカメムシキトラであった。
イヌネコドラゴンが咄嗟にパーしか出せなかった為、そこらを当初から見抜いていた長老のチョキが無双したからである。
因みにバッタは一本きりの指を差し出し続けたせいで早々に反則負けになっていた、悲しさしかない。
キトラの知恵は周囲の度肝を抜いていた、流石は長命な悪魔、そんな感じである。
当初は坑道に付き物の蟹から取ったハサミを使い、続いたのは左右の前足を交差させ、最終的には、ジャンケンチョキっ! と大きく叫んで勝利を手にしたのだ…… これには皆、絶句と共に尊敬とも軽蔑とも取れる視線で応えるしかなかった…… いやはや衆を越える知恵者ぶり、正しく脱帽である。
いつの間にか救出から屠殺へと変わった目的遂行の手段、血に飢えた殺戮者となったカメムシにミロンは話し掛ける。
「で、どう殺るんですか?」
耳も腐る台詞…… 子供には聞かせたくない言葉で常にトップ周辺をキープ出来る忌語だろうな……
大体成人の半分位なサイズの巨大カメムシは無表情なままで無感情な声を返す。
『そうじゃのう…… うんっ、丁度ケツが見えているからのぅ、あそこから入って腸でも内臓でも食い散らかしてやればイチコロじゃろ? 簡単じゃからそうしようかのぅ~、ほれ、美味しいしっ?』
『ひいぃっ!』(ややクグモリ中)
「あぁ、なるほどっ!」
「んでも大丈夫ですか? 腸内細菌とか…… 恐いんじゃないですか?」
ブロルの懸念は当然だ、排泄器官は出口であって入るべき所でも入れるべき所でもない、そこには色んな雑菌や恐ろしいばい菌、ついでに新たな倒錯した性癖への誘惑すら待ち構えているのだ! 軽々しく侵入したら色々な意味で戻って来れない、それはどんな時代でも変わらぬ不文律だったりするのである。
『ふぉふぉふぉ♪ 儂を誰じゃと思っておるのじゃ? 防御特化の極み、かつてはコユキや善悪の身を守った腰蓑、キトラじゃぞい! 鹿如きの消化細菌なんぞ、なーんでも無いわいっ♪』
「おおっ!」
「流石ですっ!」
『う、うわあーんっ! 嫌っだっぁっ!』(ややクグモリ中)
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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