【2150話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2150.キトラの教え
今の所、混沌よりも邪悪のが強い感じの一同にカメムシ長老のキトラが話し掛ける。
『何でじゃ? 何も死に掛けんでも『エニシァシ』掛けてやれば良かろうに』
「は? 何? えにしぁし、って、何ソレ?」
『いや今まで結構使っとたじゃろ? ほぁ~はっ! とか言うて』
「んー、『回復』の事?」
『あれは『回復』では無いぞい、エニシァシ、『強靱治癒』っつースキルじゃわい』
「え、マ?」
『マ、なんじゃお主、何も知らんのじゃのう』
「うん、ねえ爺、教えてクレメンス」
『やれやれ…… 良いか? まず強靱と弱体の治癒、改癒とも言うが、これはかつてスプラタ・マンユと呼ばれた魔王兄弟の紅一点、ラーマ・シュトラのユニークスキルじゃったんじゃ』
「ふむふむ」
そこから爺、いやハタンガのメダカの王国副王様のキトラは、泡沫を飛ばしながら一気に説明してくれた。
対象を強くする強靱は『エニシァシ』、逆に脆弱極まりなくみすぼらしさ溢れる姿に弱体させる場合には『プトゥシ』と唱える事、全てを元通りに戻す場合には範囲スキルの『再生雨』を行使すれば良い、ついでに強靱化、弱体化共にどう変化するかは運次第で制御不能な重大事項、そのせいで昔のラマシュトゥ(オリジナル)は結構ヤバイ奴扱い、何気なく嫌われていた事等を語って聞かせてくれたのだ。
もしかしたら若者に質問されたのが嬉しかったのかも知れない…… 皆さんもお年寄りには親切に、時々は話し掛けてあげると喜ぶかも知れないね。
一通り話を聞き終えたラマスは自身の両手を見つめながら呟く。
「ヤッバイ、超使ってみたいんだけど」
そうなるよな…… 私、観察者にも覚えがある…… 習得したての技術ってねぇ、あー懐かしーなー、私もアスラを倒した時に覚醒した破壊の力で地球を砕き掛けちゃったっけぇ、うふふ、あの時旦那様のシヴァったらその身を挺して大地を守っちゃったりしてくれてぇ~、その晩だったわね…… ガネーシャ誕生の切欠になった――――――
うほんっ! 気を取り直して観察を続けよう。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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