【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1527.中身
のっしのっし歩み寄ったドラゴンが短い両手をペチペチ叩き合わせながら声を掛ける。
『流石はレイブだ! 見事見事、グワハッ♪』
「サンキュ、んでギレスラこの後どうするんだっけか、確か袋叩きにすれば良いんだったよな?」
暢気に話しているが伸びているダソス・ダロスは身動ぎもしていない。
若しかして心停止じゃなくて心静止状態なんじゃないか、これ…… おいっ、死ぬぞ?
そう私、観察者が焦ってしまったタイミングで、意識不明な筈のキャス・パダンパの口がパクパクと動き感情の無い声を発する。
『『手当て』』
次の瞬間ピンク色のオーラがぶっ倒れたままのキャス・パダンパとダソス・ダロスを包み込み、見る見る間に二匹の顔色や呼吸が元通り正常な感じに戻って危機を脱したかに見えた。
一般の魔獣が使用する『回復』系のスキルと比べて即効性に優れている事が判る。
この効果を目を丸くして注目しているレイブの耳に悪魔の野獣が呟く声が届く。
『でも殴って治しても効果は無かったのでち…… 結局鋭利な刃物で傷付けたらどうか? ちょう提案つるライアの言葉が最後に残ったのでちよ、あっ、ライアは刃物、剣やナイフの専門家なのでつ』
「なるほど、刃物で、ですね?」
『でつ』
………………
「聞いたかギレスラぁ?」
『うむ、ライアは弟子たちの中で一番刃物や鉄器に習熟している、言わば第一人者なのだ』
「だよな」
レイブは腰からゼムガレのナイフをスラリと引き抜く。
糊を塗布されていない刀身は日光を反射して冷徹な白銀の輝きを放っている。
ズルッズルッズルルルッ×2
なんと、まだ寝息を立てて昏倒したままな筈のキャス・パダンパとダソス・ダロスの体がジリジリと蠢いてレイブ達から距離を取る様に離れていくではないか。
レイブは自分の目の前のダソス・ダロスの体毛を両手で掴み、同時にギレスラが後ろ足でキャス・パダンパの背中を踏みつけた。
『『ひっ!』』
『レイブ、こいつら逃げようとしてるぞ』
「こいつらアレだろ? ダダ坊とパダンパの中にいる悪魔、確かロセウムとロサエムだったっけな? 丁度良いじゃんか、ゼムガレでこいつ等をやっちまえば今すぐ二匹とも『馬鹿』じゃなくなるじゃんか! 何だよっ! 簡単だったなー、何で今迄気が付かなかったんだろうなぁー、さてと……」
『『ひいぃっ!』』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
Copyright(C)2019-KEY-STU
いいなと思ったら応援しよう!
励みになります (*๓´╰╯`๓)♡