【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1425.防衛戦
ブレスと突進を避けて飛び掛ってきた一匹のバイコーンを平手で叩き、頭部を爆砕させたレイブは振り返って避難の状況を確認した。
細かな指示を出した訳でもないのに戦えるメンバーはそれぞれ的確な行動を取っていた。
ギレスラと四方を分担する様に陣取っているのはガト、ダソス・ダロス、キャス・パダンパである。
ダソス・ダロスは分厚い外皮の防御力を活かして、自分にしがみ付くバイコーンを引き摺りながら牙と蹄を振るい続けている。
キャス・パダンパは機動力を発揮しつつ、鋭い爪と凶悪な噛み付きで効率良く敵の侵入を防いでいる様だ。
ガトは直立したまま、誰のスキルなのか両目と口、さらに両掌から魔力をビーム状に発射させている、絶賛圧倒的ブッパである。
ビームに触れたバイコーンの肉体が、塵状に霧散している所を見ると恐らく『破滅光線』なのだろう。
きっとレイブ達、スリーマンセル以外には巨大な自動機械、鋼の悪魔に見えていると類推できる。
狩猟部隊の面々は彼等の間隙を補う様にしっかり分散して避難する者を保護しているようだ。
家族を避難させた牛や馬、鹿、熊などの大柄な獣人達も棒切れや鋤鍬を手に狩猟部隊の後方に集まり始めていた。
ふと、その奥に目をやったレイブは、人混みの中に子供を両手に抱え更に背にも負って走る一人のゲッコー顔の女性を見つけた。
救護部隊の隊長、ステナである。
彼女は迎賓館の入り口で同じくゲッコーの男性に子供達を託した、恐らくご主人なのだろう。
その足で振り返りもせずに前線に向けて走り去るステナ。
彼女もその配下の女性部隊も、この戦いに参加するのだ。
レイブは誰にとも無い呟きを洩らす。
「守らなきゃな」
「ええ、お願いしますよ! ここは私が死守しますので、どうぞ、思う存分大暴れなさって下さい!」
シュカーラと毒蛇部隊であった。
気配すら悟れなかった接近に驚くでもなく、爽やかにも見える笑顔を向けてレイブは答える。
「ああ、頼むな、行って来る! とうっ!」
シュカーラの答えを待たずに駆け出したレイブは、ギレスラのブレスを飛び越えて、雲霞の如き敵の群れに、勢い良く躍り掛かるのであった。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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