【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1509.鑑定の穴
「不確か、です?」
「そうだよ、勿論ペトラのスキル能力を疑っている訳じゃないぜ、ただな、あれってその瞬間の実力を数値化しているだけじゃんか」
これにはギレスラが口を挟む。
『瞬間の実力? レイブよ、それは今の強さと同義ではないのか?』
「いや違うだろ、思い出してみろよギレスラ、シドさんが言っていただろ、今は死に掛けだからこの数値だってさっ、憶えてないか?」
『あっ、確かに…… 思ったより少なかったとか、なんとかぁ……』
ペトラも参加する。
『じゃあ回復してからだったらあの数値より更に上がっていたって事? なのかな?』
レイブは頷きと共に返したが、その表情はらしくない程真剣な物に変わっていた。
「そうなるよな、その上…… シドさんにはペトラが聞き取れなかった位に沢山のスキルがある訳だろ? スキルの有用性についてはもう繰り返さなくても大丈夫だよな?」
落込んでいた二匹だけでなく、ギレスラ、ペトラ、シュカーラも無言のままでコクコクと頷いている。
「でだ、そんなシドさんが万全の状態で戦いに臨んだ上で相手にならなかったのがハタンガの悪魔、俺たちの師匠が憑依されてるらしいモラクスって魔王なんだよ…… 俺達は挑むだけでも最低、シドさんを越えなきゃ話にならないんだよなぁ、はあぁ~、道は遠いぜ、リアルに考えればそれこそ気が遠くなる様な話だぜ? だからっ! だからこそっ、ギレスラもペトラもそこを目指して毎日毎日鍛錬に明け暮れているんだけどなっ! さっきは話を合わせる為にしらばっくれてくれていたみたいだけどさぁ」
『『えっ?』』
急に話を振られたスリーマンセルのレイブ以外は声を揃えた。
「ん? 何だ違うのか?」
『む、む、む、無論そこ? そこら辺を目指していたとも、なのだっ!』
『そ、そうよね! 決して『鑑定』やお料理が楽しかったとかじゃあ無いんだからっ!』
「そうだよな、安心したぜ」
全くだ。
うっかり楽しいスキル実験とかレベ上げの快感に浸っていた物かと誤解していたが、やはりスリーマンセルの心は一つ、強い絆で結ばれ綻び等生じる筈も無かったのである、良かった良かった。
今回の観察では稀に見る感動的な場面だと言うのに空気を読めないヘビ顔がピット気管をオフっていたのか言葉を発する。
「でも本当に数値が上がるとかあるのでしょうかね? 若しかしてそのシドさんが盛っていたりしませんかね?」
ふむ、仮にそうでもお前等がどんなに背伸びしようと辿り着けないだろう数値を叩き出してはいたけどな。
そんな道理では無く、レイブは一々愚民共の疑問に付き合ってくれるみたいである、いと親切だ。
「ああ、そう思っちゃうかもな! じゃあちょっと試してみるか! ペトラ、俺を『鑑定』してステータスの数値を言ってみてくれるか?」
『「『『?』』」』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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