【2036話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2036.二国統合
国の友誼を祝う宴は実質、二つの勢力が新たに結び付いて更に強力な組織として生まれ変わった事を喜ぶ建国と融合の祝宴になっていた。
それと言うのも竜王グラムランドがクルン=ウラフに従属する旨の宣言が為されたからである。
非常に唐突ではあったが、意外にも双方から大筋で歓迎されたのである。
盛り上がる酒宴の中央、ダソス・ダロスからガト=サタナキアの配下に岩山の竜人、ズメウがいる事実が告げられ、これに竜王と幹部のズメイ種数頭がメチャメチャ喰い付いたのである。
ズメウってズメイ? まあそうだね、辺りから始まって、それ、神様だよね? うん、魔将? アウレウスだね! へー、強いの? 昔はニブルヘイムって魔界で大軍団を率いる大幹部だったそーだよ? へーへー! 軍団って? サーペントや蛇やトカゲ、まあドラゴンだね~ っ! 的なやり取りを経て、竜王を中心にデカ物達がこそこそ話し合った結果、いともあっさり宗旨替えを決行したのである、竜王が森王に語って曰く、
『じゃあ余達もガト様に従う事にするぞ、そーすれば竜の神様、ズメウ様にお仕え出来るだろうしな』
ダソス・ダロスは当然驚いた。
『良いのか? その、ヒュドラ様への信仰は……』
答えるグラムランドに屈託は皆無だ。
『ん、構わんだろ、そもそもヒュドラ様とか先達も会った事すら無いからな! モノホンの竜神様がいるんならそっちに使える方のがモチベ? 遣り甲斐的にさっ、上がるだろ?』
一斉に頷くドラゴン達の前のめりな笑顔を見ながらダソス・ダロスは返した。
『そうか、じゃあガトに頼んでみろよ、ええっと、あれ? ガトはどこに行ったかな? お花摘みかな?』
『うむ、女性は近いとか聞くからな』
『そうだな…… では戻って来たら言ってみな』
『口添えしてくれよ、森王よ』
『無論だ、竜王よ』
『じゃあもう少し飲んで待つか?』
『だな! 新たな仲間に乾杯ーっ!』
『乾杯っ!』
そして、歓迎の宴は血盟決起大会みたいに変化し、更に盛り上がったのである、めでたしめでたし。
オーディエンスの皆さんからすれば、随分簡単に国体を変えるんだな? とか感じられる事だろう。
あっ、この場合の国体は運動の方じゃ無くてお国柄、国の有様の方ね。
まあ、自称ニンゲンであるクルン=ウラフとかではこうもイージーに進まなかっただろうし、竜王の里は名称自体が里だし、ドラゴン全体の知性レベルがアレだからな。
結成当初の宿願も、頑張って神様になろう、的な感じだったし、信仰の集い、若しくはミステリー同好会位のノリだったのかも知れない、きっとそうだ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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