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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1574.かまって


 ミュンヒハウゼン症候群、貴方だってあるでしょう? そう断じてしまえば簡単だが実際はそんなかまってちゃん的な可愛い話では終わらない場合もある。

 想像して欲しい。

(ちきしょう、自慢できる病気も怪我も無いし、家庭環境も特段不幸な境遇じゃねーしなー、そうだっ! 自傷でもすっか! ピッ、うおぉ痛ぇ、でも、えへへへ、これで皆に心配して貰えるぜぇ!)

 ねえこれ見て、自分でやっちゃったんだ……
 ふーん、そうなんだー

 えっ、それだけ? なんでっ! もっと心配してくれないの? ほら、可哀想? とかさ?
 え? だって自分でやりたくてやったんでしょ? 嫌ならもうやめなよ? 変なの?

 いやいやいや、別にやりたくてやった訳じゃあ無くてー、そのぉ……
 何? 事故とかなの? じゃあ次からちゃんと注意しないとね!

 えーっと、実はね、知らない内にぃ、こうなってたんだよ?
 えぇ、本当に? アレかね、人格が入れ替わっていたとか? そーゆー?

 そ、そうかもっ! 乖離かいりだっけ? あーゆーヤツだったのかも! 多重な別人格だったんだよ、きっとっ!
 へー、でもその別人格? ちゃんと手加減してくれたんだね、良かったじゃん!

 え、あ、うん、だけどさ、今後どうなっちゃうのか心配だよー(チラチラ)
 自分でコントロール出来ない訳か、ふむ

 そそ! もうこんな自分が怖いよ…… いつ何をしでかすか判んないんだもーん(しゅん)
 そっかー

 うん……
 ところでさ
 何?
 記憶が無いのに何で自傷だって憶えてるの?

 えっ! そ、それは…… ぐ、偶然見てた人が、その、そうだって…… 言ってたんだよ?
 えー、マジ? なんかそいつが怪しいじゃん? そっちが犯人なんじゃね?

 いやっ、えっ、そ、それは……
 取り敢えず呼べるだけ知り合い呼んだからさ、そいつ探して聞いてみようよ!

 そ、そこまでしてくれなくても良いんだけどな……(やべぇ)
 なんで? 安心できないじゃん! まさかこの話自体嘘な訳じゃないんでしょ?

 も、も、もももも、勿論だよ……
 じゃあ良いじゃん、おっ、三十人位集まってくれるって♪ やったね♪

 わ、わぁい嬉しぃー(殺すしか無いか)

 無論、これは数多あまたある結果の一例に過ぎない。
 しかし、構って欲しい場合には充分注意して頂きたいと切に願う私、観察者である。

 横道に逸れたが、腰斬ようざんクラブの皆が嬉しそうに大怪我自慢をする中、一人我関せずを貫いているヴラドの態度は、ペトラ的に酷く不自然に見えたのだ。
 万が一自慢できる怪我の経験が無かったとしてもだ、嘘を言わないまでも相槌混じりで大仰に同情して見せる位は礼儀、いや最低限のエチケットだろうに…… ほら、

「やっだ、大変だったねぇ~」

ってヤツ、あれ位はやらないと駄目だろう、今後のお付き合い的にも。

「え、我輩ですか? いや、別に――――」

 あらあら……



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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