【2081話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2081.もうっ、無理……
やがて呆然としながらもぺトラが呟いたのである。
『若しかして、しすさん…… 死んだ?』
うん、それは生き死にの定義によるな。
ギレスラは少し憤慨気味に返す。
『だがマシーン、魔神なのだぞ? 容易く身罷ったりはしない筈なのだ』
だからその類似性は偶然だってば。
獣人二人も自分達なりの意見を述べる。
「さっきサルガタナスって女悪魔が色々調べてる間は元気だったと思うんですけどね、なっ?」
「ああ、結構しすさんも反応していたみたいで馬鹿女が何度か痛がっていましたから……」
奇跡的だが真実に近付いたじゃん。
『痛がって…… 抵抗してた、って事なのだ……』
『ギレスラお兄ちゃん、それって若しかして?』
うん、ぶっ壊しちゃったんじゃない?
『ああ、リタイア、つまり退職したとしか考えられないのだ……』
『やっぱり!』
「たいしょく、ですか?」
「何です、ソレ?」
物を知らない獣人二人にギレスラとペトラは説明した。
とは言え彼等もジグエラやヴノ経由で聞かされた遥か昔の出来事についてだ、正確さは甚だ怪しいレベルであった。
曰く、プロとは言え限界を越えた嫌がらせ、所謂カスハラには耐えられないだとか、ギリギリまで我慢している分、一度決めたら職を辞する覚悟は強固だとか、賞与を貰ったタイミングだとか長期の休み明けが一番きついだとかの内容である。
こうしてまとめてみると結構正確だった、結果オーライだ。
彼等の説明はこんな言葉で締め括られる。
『当時は仕事を辞める権利も尊重されていたのだ、専門のスキルを持った悪魔が代行していたりもしていたらしい』
『モームッキー、とか婆娑羅とか、よね? あとメンゴ士とかもいたんですって』
微妙に変化しているんだな。
「メンゴ士…… 代わりに詫びたのかな?」
『そうね』
「じ、じゃあもう…… しすさん、は……」
「くっ……」
ぶっ壊れたんだよ。
『いやそう決め付けるのは尚早なのだ』
壊れてるってば。
『ギレスラお兄ちゃん、まさか……』
「何なんです?」
「まだしすさんを引き止められる、と?」
『うむ、退職代行があれば退職引き止め代行も又あり』
「おおっ!」
「そうなんですねっ!」
『確か…… 逝ってくれや、とか何とか言う悪魔なのだ』
それじゃあ復讐代行とかじゃん。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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