【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1278.全快、いいや快癒
今、揃ってキョトンとした表情を浮かべているレイブとギレスラだが、迎賓館が倒壊するまではどこかいつもと違う雰囲気、有り体に言えば脆弱で臆病な小動物的な脆さみたいな物が顔付きや所作に見え隠れしていた気もする。
具体的に言えば、先程までのキョトン顔がアルゼンチンの国旗の太陽神の顔、インティの五月の太陽
だとすれば、回復したであろう現在のキョトンはウルグアイ国旗の方に近いと言えるだろう。
何と言うか、欠落していた人間味? 竜味? みたいなものが蘇ってきた感じなのだ。
感涙に咽いでいるペトラに驚いているレイブとギレスラ。
そんなスリーマンセルに横合いから声を掛けてきたのは口うるさいヘビ獣人のシュカーラである。
「おや、魔石が切れていましたか、これは失礼致しました、雨が止みましたら取り替えさせますので暫らくお待ち下さいね」
レイブから受け取った魔石をギレスラが吸収して空にした物を燃料切れだと思ったらしい。
「いや、これ上手く充填できないんだよ、なっ、ギレスラ?」
『ああ、我の魔力では灯りがつかないしペトラの物でも一瞬しか点灯しないのだ』
この言葉を聞いたシュカーラは、一目でそれと分かる驚きを浮かべた後、ハッと我に返った感じで言葉を返す。
「ああ、なるほど、そうですよね、神様のご一行様ですから魔石を活性化する事なんかも可能なのですね、納得です」
「まあな」
偉そうにしているレイブだけは不可能なのだ。
「ですが、この魔石、アーティファクトを動かす為の魔力は少々特殊でしてね、普通の魔力では動かない仕組みなんですよ」
「ほう、特殊?」
『我には判らんがペトラとレイブが言っていた暖かい魔力の事だろうか?』
『へー凄いわね! もし良かったらどうやるのかやって見せて頂戴よ♪』
ペトラの言葉に頷いているレイブとギレスラも興味津々な様子だ。
しかし、シュカーラは首を左右に振りながら返す。
「残念ですが私ではお見せする事が出来ないのですよ、私達、ここの里のニンゲンは魔力を持っていないものでして」
「魔力、が、無いだって?」
『そんな生き物がいるのか?』
『若しかしてここの獣人たちって死んでるの?』
当然の驚きだし、質問にしても妥当だろう。
魔力とは生命力、生きとし生ける全ての者の体内に流れているのが常識なのだ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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