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【1918話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~

1918.未だ着地点見えず

 さて、誇り高きニーズヘッグとして不退転の覚悟を疑われてしまったギレスラは。

『ペトラっ! 何なのだその言葉使いはっ! 礼を失するは無礼で礼を無くすは失礼千万っ! この馬鹿めっ!』

「ああ、そんな頭ごなしに叱っちゃ駄目だってぇ! ペトラ、良いんだからね? 皆、お前を愛しているんだよ? ねっ?」

 論点をすげ替えたドラゴンと思春期に悩む魔術師である。
 多感で難しい時期らしいペトラは多少失速しながらも返す。

『え、でも…… 殺るなら殺る、じゃ無いのぉ?』

『何だあっ! 生意気言いやがって、このっ! 文句があるなら掛かって来いよっ! 殺るなら我が無力な今がチャンスなのだぁっ! ほれ殺せっ! 殺せば良いのだぁっ!』

「こ、これ! 違うからね? ギレスラ兄ちゃんは本当はペトラが大好きなんだからね? ねっ? ねっ?」

 レイブの気持ちは判らんでもない、だが話がややこしくなるだけだ、ちょっと黙れ。

『うん、判ったわ』

 えっ? どこが? どこに掛かってるのソレ? まさかレイブの方、じゃないよね?

『判れば良いのだ』

「ね、良い子だね、じゃあ仲直りだ、良かった良かった♪」

 なあなあで終わり掛けた所でレオニードとパダンパ、ついでにヴァミスが連れ立って、不自然な姿勢であちらこちらがつり始めているドラゴンの間を縫って到着した。

 その様子にいち早く気が付いた、殺戮欲を何とか制御しているペトラは声を掛ける。

『レオ兄さん、パダンパも…… 助かったわ、ありがと』

『本当なのだ、冴えていたなパダンパ』

「恥ずかしい所をみせちゃったよなー、忘れてくれよー」

『いやーそれ程でもーっす』

『それよりギレスラ君、これからどうするんだい?』

『これから? 雑魚ザコは止まったし竜王が起きたらハタンガ行きも止めるだけだが?』

「先の事は先の事、もうなるようにしかならないんだよな? ほら、日一日と大人になってく訳じゃん? ペトラ自身が思うようにすればさっ、助けが欲しい時に言ってくれれば良いのかな? って! 俺は何か悟っちゃった感じ? なのかなぁ? ははは」

 ズレっ放しのレイブは無視で話は続く、ナイス判断だ。
 
『いやいや、ルッカ、いや竜王様が起きたらヤバイんじゃない? あいつ多分怒るってばっ!』

 レオニードは流石に幼馴染だ、グラムランドの性格は熟知しているらしい。

『んもうっ! 全部レイブお兄ちゃんが考えもなく手を出したせいよね? どうすんのよっ!』

 ペトラの意見がまとも過ぎる、これは現状がどうしようもなく追い詰められている証である。
 問われたレイブはと言えば……

「お? おおおぉぉぉっ? 今、お兄ちゃんって? まだ、俺の事をそう呼んでくれるのかぁ! お、お、おおぉぉぉっ!」

 使い物に無らないようだ、残念至極。



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。


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