【1897話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
1897.語彙
『まっ、まあっ! 聞こえたギレスラお兄ちゃんっ!』
「ペトラも煽るなよ」
『無論…… 我はニーズヘッグだからな、下賎なオロチレベルの言葉でも聞き分けてしまえるのだぁ…… 食欲だけで馬鹿みたいに成長し、申し訳程度の手足と虫以下の知性しか持たない毒蟲でもなぁ…… まっ、愚か者の遠吠え、気にしても仕方が無いのだぁ…… はぁ~』
『ジジジッ!』
『虫じゃないわよテューポーンさんっ! 虫以下だからね? 以下ねっ!』
『ジ……』
和やかだったムードは一変、何やら一触即発っぽい感じで睨み合う赤くて小っちゃいニーズヘッグと巨大なオロチ。
『誰がオロチだ…… 余は誇り高きヨルムンガンド種にして竜の里の王、光竜グラムランドなるぞっ!』
前言撤回、オロチじゃなくてヨルムンガンドとやらだったらしい。
しかしなるほど、改めて竜王グラムランドの姿を眺めて見れば、確かにオロチと言うよりヨルムンガンドっぽい、いや北欧神話で登場する巨大な蛇、若しくは竜と言った見た目である。
大きさは兎に角デカい、周囲でアワアワしながら成り行きを見守っている何頭かの巨大種、ズメイより遥かにデカい、恐らく最大種とかだったガイランゲルよりも上回るのでは無いかと思える。
薄い黄色、肌色と表現した方が日本でご覧のオーディエンスの皆さんには判り易いかも知れない巨体に毛の如き鬣が背に真っ直ぐ生え、極端に短い双角と手足は特徴的だがギレスラが表現した通り、申し訳程度と言えるだろう。
転じて翼はヤケにデカい、全体のバランス的にはアゴ出汁の元、トビウオ的な感じに見える、滑空とかしそうな形状なのだが、美味い出汁にはなりそうも無い、きっと大味なのだろう。
ヨルムンガンドを名乗るだけあってそもそもが水属性なのか、ヌルヌルした全身には微細な鱗が埋め尽くされていて蠢く度にテラテラとした光を反している、ビルマニシキヘビの馬鹿デカい奴、そう考えて頂ければ良いかも知れない。
小ぶりとは言え全体サイズが極端なだけに、手足でペチャンとされれば終りだろうに、ギレスラは臆する事を知らない、又は理解出来ない程の馬鹿だったのかも知れない。
『何を偉そうにっ、デカいだけの能無しめっ』
『踏むぞこのチビっ!』
『踏んでみるが良い! この豚っ!』
『なっ?』
『すまんペトラ、ついうっかり』
『がはは、見た事か! 愚かなチンチクリンめ!』
『何っ! お前なんぞに言われたく無いわっ! 愚鈍なゴライアスの癖にっ!』
「おい…… 俺に、じゃないよな?」
『っ! も、勿論なのだ! 言い間違えたのだ……』
「ふーん……」
『なんか怪しいわよレイブお兄ちゃん』
『すまない、のだ……』
大きな相手に対してのボキャブラリーが足りていなかった、その事で兄弟妹間に亀裂が生じ始めていた。
やはりドラゴンは全体的に馬鹿なのだろう、ギレスラは例外では無かったらしい、残念だ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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