【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1756.やがて血となり肉となる
「ほほう、彼等が昼間担当のヴァンパイア達ですかぁ、結構な大人数なんですねぇ、はぉっ!」
「ちゃんシュカっ! 急に立ち止まったら危ないしっ! お土産落としたらどうするぞなもしっ! ん? ……ぬぇっ!」
ガチャンッ! ガチャガチャ、ガシャーンッ!
茫然自失、珍しく立ち尽くしたシュカーラの背中に、後ろから付いて来ていたハンペラがぶつかり文句を言い掛けたが、抗議の言葉を途中にして同じ様な変な声を発して黙り込んでしまった。
その際に彼女が両手一杯に抱えていた瓶、滋養強壮の血清、アキザーキラーが割れて地面に撒き散らかされてしまった。
恐らく竜王への手土産にいつもの皮袋から洒落た陶器に詰め直してあったのだろう、つくづく世の中ままならぬ物だな。
散乱した瓶を片付けるでも無く、仲良く固まり戦慄いている蛇とウータンにゴシショが気が付いて声を掛ける。
「おやおや大丈夫ですか? どれ、片付けをお手伝い致しましょう」
「ひぃっ、お化け! きょ、キョンシー的ヤツゥっ?」
「あ、はい、仰る通りキョンシーですが? それが何か?」
「ひいぃっ!」
「え?」
ハンペラは余程恐ろしかったのか頭を抱えて蹲り、代わって答えたシュカーラの声もいつに無く震えている。
「い、いえ、どうかお気遣い無く」
「そうですか? それでは失礼しますね」
あっさりと踵を返したゴシショの後ろで、ハンペラは、化けて出たとか何とか口走り、シュカーラは手にしていた赤い粉、タンバーキラーをお清め的に彼女に掛けたりしている。
効果があるかどうかは不明だが、レイブ達スリーマンセルには作成不能な貴重な物資である、心掛けて頂きたい。
中でも一番貴重で残数が限られている白い粉、石化の特効薬、ユーカーキラーを撒いていないだけ、まだ少しは分別も残ってはいるらしい。
そうしている間に、マナナンガルとゴシショ、ヴァンパイア達の中でもリーダー的で、かつ、少しは常識的に話が出来る二人はレイブと彼を支えるガトの前まで進み、揃って丁寧な礼をしながら言葉を発する。
「おはようございますレイブ様、昨日はいつの間にか眠ってしまった様で…… 失礼致しました」
「お詫びと言う訳ではありませんが、獲物の解体は我等にお任せ下さいませ」
「そっか、悪いな?」
「いいえ、とんでもありません、これからお世話を掛けてしまうのですから、これ位、何でもありませんよ」
「ははは、そう構えるなよ、力を合わせて仲良くやって行こうぜ」
レイブの気さくな笑顔にマナナンガルもつられる様に笑いを浮かべる。
彼女に並んだゴシショも肩の力を抜いた風で、リラックスした感じで会話を続ける。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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