【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1158.アスペ?
言い回しが引っ掛かったレイブは遠慮なく踏み込む事にする。
「彼女? なるほど…… 憎からず思っている相手はいる訳ですか、んで、相手も太師匠に好意がある感じ、そんな所です?」
「いやいやいやっ、ほら立場、立場がね! それにまだ体や神様が私の魂に馴染み切ってないからさっ、まだ早いよ、まださぁ~」
まだ、って事は将来的には無くは無い、そう言ったと判断したレイブは解決策を模索し始める、勝手に……
「魂が馴染む、ですか…… 具体的にはどんな状態なんです? 意思に反して体が勝手に動くとか、知らない内にどこかを徘徊してしまう、とかですか?」
グフトマは両脇をすぼめて答える。
「いやそこまでの奇行は最近は無いんだけどね、まだスキルを上手く使えなくてね、昔の体だったら使いこなせていたんだけどね」
「なるほど、『反射』が使えないと……」
「え、りふ? なんだいそれ?」
「ん? スキルが使えないんでしょう、『反射(リフレクション)』が」
「スキル? 私のスキルだったら『鉄壁』だけど?」
「へ? あすぴーだ? 神様そんなスキルも持っていたのかぁ、あれでしょ、神様って紫のヤツですよね?」
「いいや、神様だったらオレンジ色だよ、で、今の神様は銀色ね」
「え?」
「うん?」
互いに疑問符を浮かべて見つめあったまま訝しげに相手の様子を窺っている。
ややあってからレイブが先に口を開く。
「神様は次の依り代が見つかったって言って居たんですよね?」
「そうだよ」
「あれでしょ? 何年か後に竜の餌場で運命の出会いが、とか言っていました?」
「へ? いいやぁ、なんでも南西の地、鍛治王の里プルトゥガレに生まれたからすぐ行く! そんな感じだったよ」
レイブのハテナは最高潮に達していた。
こんな時にはズバリ聞くのがレイブだ。
「あの、神様って、アスタロトさんですよね?」
「いや、神様はパズス様だよ、で今は妹君のアルテミス様さ」
スリーマンセルは綺麗に声を揃える。
「『『誰、それ?』』」
言ってたじゃないか、神様、悪魔は沢山いるって……
しかしこのすれ違いのやり取りを経て、レイブとグフトマは漸くお互いの知見を共有する運びとなるのであった。
レイブ達の旅の目的を聞いたグフトマは、東の地へ繋がる『隠し穴』の通過を快諾し、ラタトスクのパイロはレイブ達を労働力、又は食材にしようとした事を謝罪したのである。
話の流れで確認した所、ホブゴブリンやグフトマ、ラタトスク達は草の根や地虫で糊口を凌いでいるそうだが、穴の内部に住むゴブリン達の食料が底を突き掛けているらしい事が判った。
酷い窮状である。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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