【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1556.バズカット
「髪型は残念でしたけどさっきこの石が欲しいって言ってましたよね? どうするつもりだったんです?」
「いや綺麗じゃん? 先生に頼んで髪留めとか作って貰おうかなぁってさー、ほら、先生って器用じゃん?」
「なるほど…… 確かにレイブ師匠はそーゆーの得意ですからね、しかしぃ……」
言い掛けて言葉を止めたシュカーラの視線はウータンの頭に向けられている。
「だねー、丸刈りじゃ無用の長物っしょ! だからアァシはいらないよー、しかし参ったなー、坊主かぁー」
『ふむ、ブロック毎に長さを変えてみたり、左右をアシンメトリーにして遊んでみればどうだ? それなら坊主ではなくおしゃれ坊主、いや寧ろバズカットで通せるのではないか?』
「へーなんて? バズカット?」
『うむ』
「いいじゃん♪」
『それよりその石っすよ! 緑石? 輝く石? どっちでも良いですけどやっぱ適当には出来ないっすよ? 危険っすから!』
「そうよね…… アタシやレイブ、ペトラちゃんやギレスラ君は勿論、悪魔入りや他のニンゲンにも影響が無いとは思えないし…… 緑石、輝く石、かぁ……」
『その石だったら我々は『王の石』と呼んでいるがな』
「あ、そうなの? 『王の石』か、なんか凄いわね!」
『ふふふ、そうか?』
「確かになんとも意味有り気なネーミングですね、何か意味があるんでしょうか?」
『なに然程特別な事ではないさ、王者や一族、又はそれに準じる立場の者が身に着ける宝玉、そんな意味だよ』
『ほー、すると結構価値あるんすかね、コレ?』
『どうかな? 意味がある者にはあるし無い者には無価値なんだろうな、およそ宝とはそんな物では?』
「なるほど、一理、いえ真理でしょうね」
「アタシやレイブのナイフと同じ、かな?」
「アァシの宝物見せたげよっか? カブトムシの蛹の化石なんだけどー、見る?」
なるほど、意味の無い者には全くの無意味か…… 真理だったね、判りみが深い。
にしても立場の上下関係無く闊達な話し合い風景、これはこの群れ独特な空気感だな相変わらず。
「う、うーん」
「おっ、師匠っ! 気が付かれましたか、ほっ」
ここにきて気さくの権化、レイブも目を覚ましたようである。
自由奔放な議論が更に活発さを増す事だろう。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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