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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1668.告発


 姿勢こそ長いすに寝そべったままの図々しさ満点だが、内心ビビり捲くっているカーミラ、実は軽くちびっていたりもするのだが、客観的にはいとふてぶてしい少女に大物悪魔、ハスドルバルは胸元から取り出した羊皮紙っぽいアンチョコを見ながら告げる。

ようやく本来の用件を片付けられるな、えーっと、どこだったかな…… おお、ここか! えー、貴様は我が主が貴様等の先祖と交わした重要な約定を遵守する事を怠り、のみならず純朴で敬虔けいけん、真なる神である御兄上君に畏敬と尊崇を捧げる民をも傲慢なる欲望が趣くままに矮小なその毒牙に掛けたのだ! これは恐れ多くも御兄上君である全能神、ルキフェル様に唾する天をも恐れぬ大罪であり、我等ヘルヘイムの悪魔一同は貴様の愚行を告発し、傲慢に過ぎる蒙昧もうまいさを糾弾するに至ったのだ! この上はその魂をニブルヘイムの最奥、コキュートスの極寒なる牢獄にて永遠に拘束する事、それが貴様の処遇に相応しいと判断せねば成らぬと断じ幾度もの協議を重ねた結果これを決定した、事ここに至っては一切の弁明は意味をなさない! 大人しく己の罪を受け入れ罰を受けよ! これは『魂の牧童ソウルシェパード』バアル神が与える慈悲であり救いに他ならないのだっ! っと、これで良しっ! どうだ、娘?」 

「え、どうって…… 牢獄、に、永遠…… え、やだ……」

「まあそうだろうな、でも救いだから、俺はこっち、先に被害者の方を処置しとくからさ、その間に覚悟を決めておけば良いさ、じゃあまた後でな」

「う、うん……」

「良ーし! おーいダキアの民ー! 集合集合っ! ほれほれグールもキメラも集まった集まったーっ! 助けてやるから早く来ーい!」

 このハスドルバル・バルカ、今回の騒ぎにたった一人、ワンオペで来ただけあってそれなり以上には仕事が出来るタイプだったらしい。
 罪状と罰を告げるとさっさと背を向け、亡者や人面シャモアを呼び集め始めたのだ。

 どうやっているのか呼ばれた方もよろよろしながら素直に集合をし始めている、考えてみれば元々カルタゴ軍を率いた将軍だ、そんな感じの指揮系スキルでも持っているのだろう。
 呼んだ人々を一列に並べた後は、一人一人名前を聞いて例の奴、力が欲しいか? を一々マメに繰り返している。

 そうか、イザベラと七人の従者みたいにアートマンを持つに至っていない一般人を悪魔化する為に、一旦依り代にすると…… なるほど、こいつら親子なら配下の悪魔も大勢いるし中々効率的な救済策かもしれないよな、本当に仕事が出来る、優秀だなヘルヘイム勢は。
 確かにバアルの所は大人数の大軍団がほとんどだ、慣れてるのかな? きっとそうだ。

 整列した元ダキアの一般民も判で押した様に力を欲し、しばらくすると魔力を帯びたオーラの光に包まれると、もれなく豪奢ごうしゃな鎧兜に身を包んだ戦士へとトランスフォームを果たしている。
 案の定衣装はカルタゴの神聖隊の格好だ、どうやら私の予想は的を射ていたようだ、やったね。



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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