【1884話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1884.おめかしでおでかけ
いつも通り、私、観察者の言葉は届く事は適わず、寝癖を立てたままのレイブは荷物満載のペトラ、なんのつもりかタンバーキラーの粉末を全身に掛け捲って、いつもよりビビットになっているギレスラに声を向ける。
「準備は済んだみたいだな、んじゃあ行くか?」
『うむ、少し緊張するのだ』
『大丈夫よギレスラお兄ちゃん、綺麗に塗れてるわよ』
『そ、そうかっ! ならば…… いざ向かわんっ! 竜王の里へっ!』
「応っ!」
『レッツゴー♪』
『ジジーッ♪』
「「いってらっしゃいませ」」
『ってらっ!』
嘘みたいに気楽な様子で坂を下って行くスリーマンセルと勝手に付いていくバッタのテューポーン。
見送るミロブロやパダンパにも一切の懸念が感じられない余裕の風情だ。
そこはかとなく不安を抱いてしまったレオニードはたまらずといった感じで去り行く背中に声を掛ける。
『気を付けてよっ! 良い、裏からだからねっ、裏口だよっ!』
レイブが振り返って手を振りつつ返す。
「おぉー行ってくるなー! そっちも気を付けてぇ! ガトやダダ坊によろしく言っといてぇーっ!」
『あ、う、うん……』
今度は明確な不安、いや確信と言っても良いだろう事件の匂いを感じ取ったレオニードは背後の息子に相手を変える。
『おい、レイブ殿にギレスラ君、ペトラちゃん大丈夫かな? お前、心配にならないか?』
パダンパ即答。
『大丈夫っしょ』
いつに無くよどみの感じられない馬鹿息子の声音、少し安心しながら振り返ったレオニードは言葉を続ける。
『そうか…… 先立って出会っていたお前がそう言うのならば、まあ…… えっと、根拠はあるのか? あるんだよな?』
『だってペトラ叔母さんいつもより綺麗にしてたジャン! 鼻の周り花で飾ったりとか? 今までそんな所見た事無かったもんね! 余所行き? って事じゃんね? 違う?』
斜め上、いや、くるぶし近く下方の返事に目を剥いたレオニードはミロンとブロルに向き直る。
『ね、ねえミロン君ブロル君! あれだよね、レイブ殿達ってこーゆー外交? とかって慣れているんだよね? でしょ?』
「ん? じゃないっすか?」
『え、何、その答え……』
「俺等知らないっすもん、初めてなんで」
『えっ!』
「そう言や前回は俺等会うなりぶっ飛ばされたっけな!」
「あはっ、懐かしいな」
『くうぅっ』
思わず唸るレオニード、判る…… 外交とかじゃなくてまともな奴ですらない疑惑が生じたのだ、そうなるだろう。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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