【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1402.裏書は大切さの証
レイブがコインを吸収したせいで有耶無耶、中途半端な形で終わってしまった前回の観察で、中心になっていたペトラがガトの対面に進み出て私見を述べる。
『さっきも言ったけど魔方陣そのものはアミュレットやタリスマンと大差無いみたいなのよ』
「うん、ジローとユイって亜神のスキルを発動させるのよね?」
『そうね、どう? 何か読める?』
ガトは一枚づつ丁寧に指を差して追い掛けながら答える。
「『結界』に『再生雨』…… こっちは『マセキジヨウテソ』? 『魔石充填』の事よね…… 何でだろ、急に馬鹿っぽいわね? これだけカタカナだし……」
『馬鹿っぽいの?』
「ええ、馬鹿と言うよりネイティブっぽく無いってのが正確かしら? 拗音や促音が小書きになっていなかったりンをソやリに間違えるのって外国出身者なんかが良くやってたの、当時ね」
拗音はゃゅょに代表される日本語独特の文字の使用法で、基本的には母音がイの文字に続く場合が殆どである。
まあ、皆さんの時代では『クヮ!』的な使い方もあるが、これは例外的な物だと言えるだろう。
因みに促音は、っ、である。
どちらも日本語が母国語で無い方には習得困難だと言われている。
他にも゜(半濁点)も出身国によっては発音不可能だったりするらしいが、これはまあ蛇足であろう。
私、観察者が親切な解説を入れている間中もガトは首を傾げたままで、読み解ける僅かな文字を探し続けている。
見守っているメンバーの中から声を掛けたのは真っ赤な竜、ギレスラである。
『レイブが吸収したコインには裏にナガチカと書いてあったのだろう? それらにも書いてあるのではないか?』
安直な予測だが行き詰まりを感じていただろうガトは素直に金属板を裏返し、一瞥するなり目を見張って言葉を返す。
「あら本当だわ! こっちには『ジロチン』、それに『再生雨』にも『ユイチン』って書いてあるわね! って事はこっちにも…… やだ、何コレ…… 目がチカチカするわ……」
言葉の通り、ガトは目を瞬かせている。
一体何が書いてあったと言うのか? そう思って覗き込んだぺトラは驚きの声を上げる。
『うわっ! 凄く小さな文字がびっしりとぉ!』
なるほど、逆方向から見てもはっきりと判るほど、三枚目の大きな金属板には裏面いっぱいに細かな文字の刻印で埋め尽くされているではないか。
皆さんに判り易い表現で言えば経済紙や各種業界紙の中間の方みたい、そんな比喩が思い浮かぶ。
上部には記事タイトルっぽい見出しがやや大き目の文字で書いてある所も新聞のテンプレに酷似していた。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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