【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1285.偉大、だそす・だろす②
降りしきる雨の中、その声を聞いた人間の娘、ペトラの言う通りレイブ同様ハイティーン位の女性は、自分が視認された事にさも驚いた的な表情を浮かべながら返す。
「え? 何で見えちゃってるのよ! てか、レイブって? 若しかしてレイブってあのレイブ?」
視線をしっかりと若い女性にロックしたレイブは、アルゼンチンの五月の太陽から初期のネパール国旗に描かれていた太陽みたいな表情になりながら言葉を返す。
「なにやってるんだお前…… お前、ガトだよな?」
「う、うん、久しぶり…… えっと、元気そうだね」
ハタンガが魔力災害に襲われて以来、離れ離れになって久しい運命の子、ゴライアスの子が感動の再会を果たしたのだ。
魔術師のローブに身を包んだレイブと違い、獣人やかつてハタンガに住み暮らしていた人々と同じ生成りのチュニックに、腰を結んだ木の蔓の腰紐にはレイブの物と酷似したナイフを差している。
ガトと呼ばれた女性は、レイブと同じくこの時代にしては高めの身長で、十八の年齢に相応しく出る所もしっかりと出ているせいか、少し窮屈そうなサイズに見えた。
容姿も美しいと表現できる位には整っているし、気の強そうな目鼻立ちが、一つに纏めたプラチナブロンドの髪に良く似合っている。
一人はネパール顔のまま、もう一人は照れ臭そうに口笛を吹きながら、実に十二年の時を経ての思いもしなかった突然の邂逅に、かつて兄と妹の如く仲良く子供時代を暮らした二人の会話は弾む。
「さっきの大声もお前だよな? お前がダソス・ダロス? んな訳無いよな?」
「さ、最近からだけどね…… ば、バイト的な? そんな感じだよ?」
「へー、そっか…… 何にせよ詳しく話してもらうぞ」
「えー!」
「それとも俺たちを踏み潰す気かよ? ん?」
「いいえ…… 判った、ちゃんと話すわよ……」
「良し、来いよ」
楽しい会話は一瞬で中断となり、驚いている獣人たちの中をスリーマンセルにガッチリ囲まれたガトは、しょげながら連行されて行くのであった。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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