【1908話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
1908.ストロング
ペトラのスキル、魅了酒がグラムランドの全身を醸す。
肌色の巨体は見る見る紅潮し、合わせる様に竜王グラムランドの表情がトロンとした物に変わる、どうやらほろ酔い気分位だと察せられる身体状態に陥っているらしい。
ペトラはしてやったり、そんな口調で続ける。
『どう? 直腸から直接吸収したドラゴン酒のお味は? 言っとくけど、今は9パーセントに抑えているけど簡単に致死レベルまで上げられるんだからねっ! 死にたくなければ、若しくはアルコール摂取を全てに優先させ結果的に家庭や社会から隔絶されたくなければギレスラお兄ちゃんを離しなさいっ!』
恐ろしい事をサラッと言ってのけるペトラ、それに離せって、あの高さから落とされたら今の飛べないギレスラだって下手をすれば下手をする…… 重ね重ね恐ろしい豚猪だ。
しかし9パーか…… 割とストロング気味なチューハイ位、かな? 時代を経ても変わらぬ嗜好の妙を感じるなぁ。
だがアナライズ、最近は『鑑定』や魔力譲渡で使う事が多かったがそう言えばそうだったな…… 初出時、ってか空魔石の充填で確かにそんな感じが発見の切欠だった筈だ、診察とか何とか?
失念していた訳ではないが些か迂闊だった様だ、猛省する事としよう。
類推するに比較的判り難く、哺乳類に比べて微細な違いが想像に易い爬虫類ベースなドラゴンの、どこら辺をどれっ位醸せば一番効果的か? そんな事を確認する為に、例の合体と分離を行ったと? そして副次効果としてギレスラはカタパルトっぽく射出されて死に掛け、今現在も尚、囚われてあちらこちらがへし折られていると! ふぅ、重ね重ね、つくづく恐ろしい豚だな、こりゃぁ。
恐怖の対象が睨みつける眼前で、ほろ酔いグラムランドは臆する事無く言葉を返す、なにせ竜王様だ、ちょっとやそっとじゃビビったりしないのだろう。
『ウィ~♪ こりゃなんだか楽しい気分だな~♪ ヒックッ! あーフラフラするぞぉ~♪ けらけらけら♪ ヒックッ!』
違った…… 恐らく飲みなれていないのだろう、下戸が軽く酔っ払った感じらしい。
『早くギレスラお兄ちゃんを離しなさいよっ!』
『駄目だっ! ウィ~ヒックッ!』
やはりっ、酔っていても敵対者には厳しいのかっ!
「さてと、そろそろかな……」
少し離れた場所で傍観者、正確には乗り遅れた感丸出しだったレイブがやにわに立ち上がり、コソコソした足取りで近くの草叢に向かった。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
Copyright(C)2019-KEY-STU
いいなと思ったら応援しよう!
励みになります (*๓´╰╯`๓)♡