【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1372.ハビッツ
疑問に対して疑問で返しちゃったレイブに代わってギレスラが答えてくれる。
『我等はアスタさんの依り代だからな、魔力の影響を受け難いのだろう、ガトもそうではないのか?』
「いいえ、サタナキアがいるからってそんな事は無いわよ? 体自体は普通のニンゲンなんだから影響は同じ様に受けるわよ! 実際何度かタロースの張ってくれた結界に避難していた事もあったわ」
ゴツいおっさんの巨人に変化するのを普通とは…… 広範な多様性を感じる、ダイバーシティってやつだな。
『む、そうなのか? はて?』
首を傾げたギレスラの言葉を引き継いだのはスリーマンセルの賢い担当、ペトラだ。
『アタシ達が特別なのかな、何しろ子供の頃から独特の生活習慣を送って来たから』
「生活習慣? どんな?」
『正確には食習慣かしら? アスタさんの指示通りの物を食べて来たのよ、ズーッとね』
「…………聞かせてくれる?」
その後、ガトとダソス・ダロスはスリーマンセルから彼等の食生活について聞かされる事となった。
幼い時分のモンスター生食体験から始まって、徐々に段階を経て生きたまま磨り潰したり体液を絞り出したりの独創的な調理法に辿り着くまでの経緯を、三者からそれぞれたっぷりと教え込まれるハメとなったのである。
血液は直接飲んだほうが美味いだとか、臓物は疲労回復に効果絶大だとか、皮際の油分で毛肌のツヤとハリが段違いだとかの辺りは、露骨に顔を顰めてそれはそれは気色悪そうにしていた。
ダソス・ダロスなんかは途中からえずきを止められないらしい。
狂気を顔に貼り付けて語り続けるスリーマンセルにガトは聞かずにいられなかった。
「ねえソレ本当なの? そんな不気味な物ばかり食べてたら、その、死なない?」
なんと他者の食習慣に対する不快感を表したのだ、一般的には決して褒められた事では無いだろう。
失礼と取っても止むを得ない質問に対して寛容なスリーマンセルは丁寧に教えてあげる、優しい。
「死なない死なない! 味だって慣れれば滅茶苦茶美味いんだぞ! 体にも良さそうだろ?」
「とてもそうは思えないけど……」
『大丈夫だぞ、病気にもなり難くなるし怪我の治りが早まったりもするのだ』
「ふ、ふーん」
『最初の内はレイブお兄ちゃんが石化し掛けたりギレスラお兄ちゃんが鱗の肥大化で動けなくなったりしたけどね、アタシも何度か爆ぜ掛けちゃったりしたっけ、テヘヘ♪ でも今では並大抵の魔力じゃビクともしなくなっているのよ? 淒いでしょ?』
「へ、へぇ……」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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