【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1359.伝説の二人
呆れ返っているままのメンバーはさておいて、ぺトラは話を進めようと試みた。
『えっと、ショウゲンジだよね? ハラタケ目で…… フウセンタケ科でぇ…… フウセンタケ属? だったかなぁ?』
そこっ?
『いやいや、今大切なのは分類上の話ではないだろ? だって御二人とも人間なのだろう?』
ダソス・ダロス、ナイスっ! そう言えばそうだったな! こんなのはレイブの間違いを添削する作業に過ぎない、つまり、ズタ袋に書かれた探索対象者を理解する上では、無駄なのである! 異論は認めない!
「そうか、ニンゲンの方ね、それじゃその二人、コユキさんとゼンアクさんが帰って来る訳だな、か、若しかしたらもう既に帰って来てるのかも知れないって事かもな?」
レイブの予測を即座に打ち消したのは、他ならぬ二人の名前を読み上げた張本人ガトである。
「それは無いわ、残念だけどね」
「何でだ? アスタさんやお前の中のサタンさんだって復活しただろ? それより上位だった二人なら帰ってくる事だって考えられるじゃないか」
ガトは握っていたギレスラの手を離し、元の席、ダソス・ダロスの脇に戻りながら答えたが、その声は酷く沈痛で陰鬱とした溜息の様である。
「コユキと善悪は消滅したのよ…… 昔、地球を襲ったデイモスの魔の手から世界を救い上げる為、その為に自分達の存在を犠牲にして魔神王ルキフェルを復活させたの…… だから、二度とこの世界に戻る事は無いわ」
「む、そうなのか? じゃあなんでアスタさんは二人の名前を書いたんだろ? そこら辺の事情はアスタさんだって判っていたんだよな?」
「そうね…… 多分そうなって欲しい、そんな風に思って書いたんじゃないかな? 魔神の中ではアスタロトが一番付き合いが長かったしね…… アタシの中のサタンだって今の時代にこそあの二人がいれば、そう思っちゃっているみたいだし、心のどこかで依存していたのかもね? バアルと一緒にどっかの悪魔に二人の復活を頼んでいたみたいだし、光影なんかともそんな相談をしていた筈よ、消滅の日、そのギリギリまでね……」
「そっか、アスタさんは二人の事が好きだったんだな…… みっちゃんも、か…… ん? でも、何か引っ掛かる? 様な?」
まだ何か釈然としていない風のレイブに代わって、オドオドとした挙手と共に声を上げたのは狼の獣人ブロルである。
「あのぉ、コユキとゼンアクってブタじゃ無かったんですかね? な、ミロン?」
話を向けられた虎獣人ミロンも何故か挙手して続く。
「確かに! 御伽噺ではブタでしたよ? 巨人を倒したヤツですよね?」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
Copyright(C)2019-KEY-STU
いいなと思ったら応援しよう!
励みになります (*๓´╰╯`๓)♡