【2042話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2042.深入り カッパとおすもう
今、レイブは一糸纏わぬ生まれたままの姿で堂々と屹立している、来るべき闘いに向けて少し興奮してもいるらしい…… 何がとかそーゆー下世話な話では無い、何と言うかナニがそんな感じに見えたのだ、男らしい。
対するカワタロウはいとヒョウスベである。
具体的な見た目としては基本、緑である。
パッと見で痩せた体躯であるが、注意深く観察すると細身の四肢には盛り上がった筋状の凹凸がびっしりだ、所謂スジキン、何と無く強靱なイメージすら浮かんでくる。
所々に黒々とした斑模様を浮き上がらせ背中には亀に酷似した甲羅があり、口元は嘴型に飛び出した上下の唇、歯は見えず結構広く裂けてもいる。
瞳は黒くデカい、なんかギラギラ光ってギョロギョロ蠢く。
トドメの頭部は一層怪しい…… 人間同様毛は生えているのだがそれは即頭部が中心だ。
頭頂部には毛がない、ってか緑の縁取りが鮮やかな藻? バラン? シャンプーハットの縁が小さい感じの奴がグルリと囲み、その中は陶器の皿(白磁?)を置いた様につるっぱげなのである。
一見して魔獣でもモンスターでも、ましてや人間でもない…… キメラか、そうでなければ妖怪、やっぱりこれであろう。
物の怪、レイブ共にソップ型同士の取組みだ、スピードや多様な技の応酬が期待される。 ※ソップ型とは筋肉質な力士を指します
鏡面に映し出される景色には地面に施された土俵的な物は見当たらない、代わりに赤腹のドチ共が周りを取り囲んでいる所を見ると、どうやら人方屋で行う様だ。
カメムシは古代から日本で活躍しているだけに事情通だ、人垣、いやカッパ垣を目にした瞬間に大きく叫ぶ。
『いかんっ! 人方屋は敵ばかりじゃっ! こいつはレイブが圧倒的に不利じゃぞい!』
一斉に首を傾げる一同の中から、令和にちょっとだけ日本で活動していたサタナキア入りのガトが問う。
「えっと、あの化け物達って土俵の俵代わりでしょ? 勝負には関係無いんじゃない?」
キトラはクワッとした感じで答える。
『それはスポーツ化してからの相撲じゃっ! 元来の相撲は対立する二つの勢力から代表者を選び雌雄を決する為の物、言わば戦なのじゃっ! じゃから人方屋はそれぞれの身内が同数づつ、若しくは中立の勢力だけで構成されていなければフェアにならんっ! 実際押し込まれた方屋では相手方に対して殴る蹴るは当然、刃傷沙汰すらも行われる場合もあるのじゃ! 人の褌で相撲をとるとか言うじゃろ? あの人こそがこの人方屋、つまりタイマンと言いながら見物客に扮した身内全員でフルボッコにする事が語源になっている位なんじゃぞい!』※諸説あります
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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