【2299】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2299.俺はなるっ!
思えばレイブがこの境地に辿り着けた事は偶然が重なった僥倖の結果であった。
ただ強いだけ、極東の魔物を倒し続けた後、グランドチャンピオン的な称号、『横綱』は周囲が勝手に自分を呼び始めたモノ、それが正直な感想、それ以上でも以下でも無かった。
しかし、極東での生活が長引くに従って様々な気持ちが芽生えた。
バリアの中は決して平穏な世界では無かった…… 近所の可愛らしかった少女の非行、裏のオシドリ夫婦の熟年離婚、相次いだ河童の脱走、そして天空海親方が患った重度のアルツハイマー型認知症に自らが苦痛を受けた逆さ剥け…… トドメとなったのはシュカーラが不注意で踏み潰してしまった小さなトカゲの卵、その無残な姿であった…… この頃レイブはペットとして可愛がっていたのだ、因みに産まれてくる子供に付け様と思っていた名前はギレスラとカタボラとジグエラにメルルメノク、卵は四つだったのだ…… 五つあればガイランゲルにしたいな、そう思っていたがこればっかりは仕方無い、涙を飲んで耐えたレイブである…… 更に因めばグラム・ランドやヴァミスは検討段階の候補にすらなっていなかった、これは一生モノの秘密である。
しかし、ギレスラもカタボラも産まれ出る事は無かった、シュカーラの馬鹿のせいで召されてしまったのだ。
レイブは泣いた、シュカーラを殴りながらだ…… シュカーラも泣いた、ってか死に掛けた結果、脱皮に及んだ…… 一層強靱に生まれ変わったシュカーラを前にレイブは心に誓ったのだ、
――――ちきしょうっ! 簡単に強くなりやがってぇっ! これじゃこれ以上殴れないじゃないかっ! ギレスラやカタボラ、それにエンペラやステナの無念はまだ晴らし切っていないってのに…… 良しっ! 決めたぞっ!
「俺は強くなる! なってみせるっ! 相撲王に、俺はなるっ!」 ※三番目以降に対する思いは随分希薄だった様です
毒々しい色目に変じたネオシュカーラは言った。
「そうなんです?」
レイブは答えた。
「ったりまえだっ、のクラッカー! 海賊王、じゃなくて相撲王に俺は、っなるっ!」
大分極東に毒されたレイブにシュカーラは重ねた。
「ふーん、まあ良いです、頑張って下さいね、師匠」
レイブは浴衣をはだけ、ノーパンの股間を引っ張りながら答えたがその双眸はメラメラと燃え滾っていた。
「おうよっ! ほれ見ろよ! それぃっ、ゴムゴムのぉ――――」
レベルが低く品性的にも下劣極まりないので割愛するが、やがて、この事件がレイブを縦綱、ウルトラ縦綱、そして最高峰のアルティメットへと誘ったのである。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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