見出し画像

【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1365.リベンジ(独りよがり)


 それなりに納得できそうな仮説を聞いたレイブであったが、一層疑問の色を濃くした感じでダソス・ダロスに語り掛けた。
 その口調は直前までの死に掛けそのものの力を失った弱々しい物ではなく、わずかに日頃のおもむきを取り戻している気がするのは気のせいだろうか。

「ん? 自動的に起動? 自動的に吸収されるんじゃなくて起動? 何か引っ掛かる言い方だな…… おい、ダダ坊、まさか吸収のプロセスの前に何か別の事が起動している訳じゃあ無いよな?」

 ああ、言い回しの揚げ足取りか……
 そんな瑣末さまつな事が気になるとはレイブも衰えた物だなぁ。

 私の勝手な感想に反してダソス・ダロスはお得意の満面笑顔を復活させて嬉しそうな声音で答える。

『無論です! 自動的に吸収されてしまうのでは私の様な管理者の存在価値等皆無でしょう? 私達管理者の頭の中に起動されるのは事の可否を尋ねるメッセージ! つまり、アーティファクトである金属器自身が認めた適合者にコインの所持を認めるかどうか、その問い掛けなのですよ、兄貴っ!』

「……ほおぅ、……問い掛け? ね」

 たった今まで小さくうずくまって震えていたレイブだったが、音も無くユラリと立ち上がりながら続けた声には確固たる力強さを取り戻している。

「で、お前がそれに答えてくれたお蔭で吸収のプロセスが始ったと?」

『ですです♪ レイブの兄貴ならなんの不都合も無いですからね! 即答っ! もう一切の躊躇無く瞬時に認めさせて貰いましたよ!』

 ユラリとしたままのレイブ周辺に濃密な紫の魔力が立ち込め始める。

「そうか…… お前が認めてくれたからだったんだな…… その、俺はあんな痛みをで食らわされたって訳かぁ~」

『ですです♪ フォフォフォ♪』

「殺すっ!」

 ガッ! ガッ! ババッ!

 全身に闘気、いやもっと明確な殺気を込めて動き出そうとした瞬間、ギレスラとペトラは同じく紫のオーラをあふれさせながらレイブに取り縋って動きを止めさせ、同時にガトはダソス・ダロスを庇う様に両手を広げて立ち塞がったが、こちらの闘気は眩いばかりの黄緑色に光り輝いている。

 まあ色合いなんて物は見るものの感覚器官によって千差万別だ。
 実際この場に居合わせたメンバーの内、ガトのオーラを黄緑色と表現できるのはレイブ達スリーマンセルとガト本人、あとはダソス・ダロスにバッタのテューポーン位だ。

 その他の種々様々な獣人達には煌く星の輝き、例えるならスーパームーンの夜を照らす月、ルナの和らげでたおやかな光芒の如く映っていたのである。



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。

Copyright(C)2019-KEY-STU

いいなと思ったら応援しよう!

KEY-STU|小説|イラスト|フォロバ100 励みになります (*๓´╰╯`๓)♡

この記事が参加している募集