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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1594.vsハンペラ


「ちょギレスラちん、どーしたんよ、その怪我!」

「し、しっかりするしっ! ちょアンタ、パダンパっちか森王様呼んで来てっ!」

「りょっ!」

「即効! 急ぐしっ!」

「ラジャ」

 バタバタと駆け去っていくウータンギャルズ、無論首だけでは無く五体満足だ。
 グッタリとしたギレスラの大きな頭を両手で抱き上げたハンペラに話し掛ける声は坑道の中からである。

「あの、それ勝手にやっちゃったんですよね、危ないですよね、狭い所で高速飛行、しかも後ろ向きで飛ぶなんて自殺行為ですよね」

「むむむっ、誰ぞなっ!」

 ババッ! ゴンッ、ドクドクドク……

 聞き覚えの無い声音に、すかさずつぶてを握って構えを取るハンペラ。
 抱いていたギレスラの頭は当然自然落下、丁度真下にあった岩石に打ち付けられて新たな出血も認められている、良かった、まだ血液は尽きていなかった様である、今の所は、だが。

 声の主、まあヴラドなのだが、彼は暗闇から答える。

「これは失礼、決してあなた方にあだ為す者ではございませんのでご安心を…… 申し遅れましたが我輩の名はヴラド、どうぞヴラド三世とご記憶下さい」

 丁寧な口上と口ぶりにもハンペラは警戒を解かない。

「ヴラド? 名前なんかどうでも良いしっ! それより敵じゃ無いってんなら、まずっ、姿を見せるしっ!」

 尤もな意見である、しかし……

「姿、ですか? えっとぉ、あの、まだ明るいですよね? 我輩明るい所とか駄目なんでご容赦頂きたいのですがぁ…… あ、ほら、その代わりこの通り丁寧な物言いを心掛けている訳ですしぃ、ね?」

 ああ、ドラキュラなんだもんな、日光はヤバい、うん、判りみが深い。
 しかし只のウータンであるハンペラはそんな事知ったこっちゃないのだ。
 握り締めた礫に力を込め直しながら厳しく問い質しちゃうのである。

「はぁ~? 顔を見せない代わりに丁寧な話し方を、ってか? アンタどーゆー礼儀ぃ? くはぁ、リモートカルチャーここに極まれりっ! って奴ぅ? なんかさぁ、アンタ、エチケットの根幹がゲシュタルト崩壊してんじゃね? 超拡大解釈じゃんっ! 普通アレっしょ? とりま身嗜み、ネクス所作、満を持して互いの利を説いてーの、んでさ、〆で初めて口のきき方云々じゃないんかね? ほれ、ここまでの熱弁故の行き過ぎを謝るぜいっ、的に? そーゆーんじゃないん? アンタんのって本末転倒? じゃんねー? そもそも無理とか駄目とか簡単に言う奴、本っ当、嫌いなんだよねーアァシっ! ぼ、僕、オンモ出たら死んじゃう、かも? ってか? うおっ、新種誕生、闇の盟主かよっ、すわ始祖かっ! んな訳無いよね? オーバー過ぎね? 別に日中出たって死ぬ訳じゃあるまいしさーっ!」

 いや、そいつらは結構死ぬんじゃ無いかな?

「えっと、でも我輩達って日光に当たると灰になっちゃうん、ですけど?」

 だよね。

「ハイ? 良いじゃんっ! HIGHで行っちゃう~? アゲノリホイ♪ アゲノリホイ♪ ホレホレ? アゲノリホイ♪ ホレ? あそれガンバッテッ!」

「いや、ホレホレ言われた位で出て行けませんてば…… 灰ですよ? ほぼ臨死なのですから、我輩からそちらに行く訳にはいかないのですよぉ」

「そうですね、下手に動かない方が身の為です」

「なっ! い、いつの間に……」



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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