【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1725.嘘に嘘を
どこかイカレているのか羞恥心とかの高尚な常識は持ち合わせていないのか、格好から考えてもどちらか判断出来ないが、兎に角カイムは笑顔をより深く、ニヤーリに変えて堂々と言い放つ。
「くはははーっ! その通り! 良くぞ真実を見抜いたな半妖レッサー共よ! ポッポロー! 目端しの聞く貴様等に免じて我が真実の名を教えてくれよう! 我が名はルキフェル! 地獄の最奥、ニブルヘイムがコキュートスであらゆる魔を統べる魔神王、光と闇の支配者にして創造と破壊を司る者、それが我、ルキフェルであるぞっ! くーっははははーっ! ポーッロロロローッ!」
おいおい……
「え、ルキフェル様、って、さ、サルモクシス様ですか?」
ほらー、ビッグネームばっかり騙れば大体そうなるだろ。
もう少しこう控えめにさぁ、アンドレザジャイアント? あれ俺! とか言う馬鹿ってあんまりいないじゃん、精々親父がぁ、とか、友達の友達ぃ、くらいにしておけよ……
カーミラも驚いて語尾とか忘れちゃってるじゃん。
で、どうするカイム?
「おっほん、まあそーも呼ばれていま、呼ばれておるぞよ!」
やっぱりか、大嘘つきめ、知らんぞ。
「か、神様っ! ははーっ!」
「ははーっ!」
「ははーんシーン」
「チュチューン」
そうなるよね、なにせコイツ等にとって何世代も願い続けた神との邂逅だからな、嘘だけど。
身長平均以下ガリガリな純日本人でもここまで堂々と『私が人間山脈だっ!』とか言われたら、特段プロレスファンで無くとも結構な人数、そうだな、大体一万人に四人位は思わずジャイアントプレスを口ずさんでしまう事だろう、間違い無いっ! ※あくまでも観察者の個人的意見に過ぎません
そんな奇跡の四人が集結してしまった尖塔上部の一室は、正に阿鼻叫喚の地獄絵図、興奮必至、狂喜乱舞の巨人降臨による蹂躙に沸き立ってしまった! なんて事が起こる筈は当然無く、四匹のレッサーが平伏す鳥コスのおっさんを尻目に、まだまともな領主、錬金術オタクなヨハンがコソコソとサタナキアに問い掛ける姿だけがあっただけである。
「ねえ神の母ぁ、あれって本物のルキフェル様なんですかねぇ、どう思いますぅ?」
まともな幼児教育を受けてさえいれば誰でも判断出来そうな事を問われたサタンは黙っていた口をしずしずと開く。
「……違うわね」
「おお、さ、流石は神の母っ! で、では彼奴の正体は一体?」
「ん? 正体? って何の話よ? 兎に角っ! あの鳥はフィンチじゃないわっ! 多分アトリ科の小鳥の一種だと思うわっ! スズメの仲間に似ているけど全然違う生き物ねっ! そもそもフィンチなんて学術上の分類は存在しないのよっ!」
「へ、へー」
そっち? ま、まあ当観察ではお馴染みな、ダーウィンフィンチの元になったロビー君が生まれるのはこの時から四世紀も後の千八百年代の事である、当時のフィンチは小鳥の総称、子供のおやつの代名詞でもあるのだ、つまり間違いではない。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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