見出し画像

【1815話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1815.おさらい


 『死』とは状態、かつての観察でバアルやアスタロトが当然の様に口にした言葉である。
 死とは魂が肉体を離れ、別個の存在となる現象である。

 魂を失った『肉』は埋められたり焼かれたり、場合によっては鳥や魚に喰われて物質としてのサイクルに戻り、それぞれの役目を全うするまで流転を繰り返す事になる。
 中性子とかの影響で他の物質に変化した場合も同じ、少し早めにワープしただけで次の元素としての『生』を有機、無機問わず続けて行くのだ。

 つまり、『肉』の行く末に大差は無い、これが『死』の一方からの現実、なのである。

 さて、もう一方の『魂』だが、こちらは既に何度となくご紹介したアートマンとブラフマン、二つの形で次の生へと向き合う事になる。
 とは言え、長年慣れ親しんだ肉体が壊れてしまってもおいそれとは離れ難い、それが人情、いや生命情って奴なのだ。

 僕、死んじゃったの? そんな感じで抜け出した肉体の傍でふらふらしていたりしちゃう物、そうなのである。
 勿論、元々の肉体がグチャグチャだったり死に至る経緯で充分に覚悟が決まっていた場合は別だ、さっさとの段階へと向かう事になる。

 判り易く言えば、猛獣に襲われたり天災や大事故に巻き込まれたりして素人目にも、こりゃ駄目だな…… 的な欠損を負った場合や、闘病生活を経て自らの肉体にどこか見切りを付けていた時の魂ならば肉体への未練を持たない事が多い。
 だがほとんどの場合、一般的に生きそして死んだ者の大多数はそれまで使っていた肉体への執着からふらふら留まり続けるのである。

 動物や魚、虫等の場合は、屍肉が他者に食われたり腐敗するのを見て己の死を悟る事になり、ニンゲンや象なんかでは遺された者が営む葬送の儀式等で気が付いたり、宗教によっては力ずくで肉体との繋がりを断ち切られる、所謂いわゆる引導を渡される事で魂のみが解放される訳だ。

 霊魂、亡者、仏、呼び方は様々だが解放された魂は速やかに次の生へと振り分けられる。
 ブラフマンとして新たな命の部品となる魂はバラバラに分解されて記憶もリセット、コユキの父ヒロフミの言葉を借りれば心機一転、ニューゲームを始める事となる。

 一方のアートマンは個を維持する、ヒロフミ的にはコンティニュー状態だ。
 肉と別れた心はそれまでとまるで変わらぬ思いと知覚、生前に己を引き上げた能力や知性すら有したままで、死ぬ事から解放され、思い思いな道に進みだす事になる、まあこれは今語るには蛇足だろう。

 ここでお話させて頂いているのは幽霊やお化けと呼ばれているおっかない存在についてである、本筋に戻ろう。



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
Copyright(C)2019-KEY-STU

いいなと思ったら応援しよう!

KEY-STU|小説|イラスト|フォロバ100 励みになります (*๓´╰╯`๓)♡

この記事が参加している募集