【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1542.一門の憂い
グログロがシュカーラに語ったあちらサイドでのガト評は、まあ一言で言えば誹謗中傷、そのものである。
既にグログロの発言に垣間見られた性悪女、毒婦、泥棒猫から始まって、決して美しい表現とは言い難い単語が次々と並べられ、ズベ公、尻軽、売女、ビッチに至り、どこの馬の骨とも知れない輩、腐れ外道、婆ぁ必死じゃん? 扱いを経た結果、様々で色々な悪口までをミキシングした挙句、
『最終的には『馬面で厚化粧な若作りの皺くちゃで半分スケルトンの腐乱死体風味の雌』で落ち着いたのでつ』
「うわぁ……」
『それに師伯が中身の魔神も偽者、偶像だって加えたのでち…… どんな化け物かと思っていたのでちが…… 思ったより、き、綺麗なニンゲンだったのでち』
あちらでの悪口が足された時、大体誰の事を言っていたのかが一部想像出来てしまうが……
そこら辺を知る由も無いシュカーラは苦笑いを浮かべて返す。
「ま、まあ、綺麗かどうかは個人の好みによるんでしょうが、見た通り、そんな化け物ではありませんよ…… 師兄もご安心したのでは?」
『逆でつよチュカーラ、グログロの、いや一門全員に関わる憂いは、増ちたのでつ』
「え! ど、どうしてですかっ?」
この声が余程意外だったのか、グログロはこちらを向き直り視線をシュカーラに固定させて真剣な表情で言葉を続ける。
『師姉、師兄は揃って賢明にちて英傑、何れ劣らぬ蓋世の才の持ち主なのでつが、今回ばかりは彼女の事を見誤っていた様でつ…… もちも予測通りの化け物だった場合、このグログロ自ら身を捨ててでも噛み殺つっ! ちょんな場面も想定ちていたのですが……』
「え、噛み殺つ、いや噛み殺す、ですか?」(ゴクリ)
『でも結果は大間違いだったのでつ…… エバンガの長過ぎる顔ともシエル先生のお化粧とも無理してる感丸出しのズィナミ学院長の痛々しさもどこにも見つけられ無かったのでつよ! それどころかシパイ師伯みたいに過労で皺くちゃでも無いし、師伯の子分の骨やグールっぽい気持ち悪さまで微塵も無かったでちょ? あんなに、き、綺麗なニンゲンだったらぁ…… レイブ師匠が心変わり、ううんっ、ゾッコン激惚れお前が意中、精魂掛けるぜきままな旅中、滾々注ぐぜもう無我夢中、的にフォーリンラブ! でもやむを得なーい、止められ無ーい、から恋わずらーい、Come On、来いIT'S WAS RIGHT(正解だ)! なのでち…… グスッ』
韻か? 途中から鋭い爪を足元の小石にぶつけて独特のフロウを打っていた所を見ると間違いなくそのつもりだったのだろう。
まあ名前もグログロだ、ラップの原型と言われている西アフリカの語り部もそんな呼称だったし生まれつき備わった才能かもしれないな、差し詰めDJグロウグロウって所であろうか?
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
Copyright(C)2019-KEY-STU
いいなと思ったら応援しよう!
励みになります (*๓´╰╯`๓)♡