【2250話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2250.究極のパワー
僅かな時を置き、平静を取り戻した、つまりキメラを完了させたペジオウサギ、いやペジオ・アリシアは叫びを上げた。
「な、何だコレェっ! 凄っいっじゃーんっ!」
だそうだ。
ここからは客観的な観察で起こった事実だけを伝える事としよう。
何故なら喜び過ぎてハイになったペジオの姿や発言が正視に耐えられない有様だったからだ。
ウサギは言ったのだ。
「ま…… まさか…… こ…… こんなことが…… なんという力だ……! 信じられんほどのすさまじい力が……! こっこれが同化というやつなのか……! 勝てる! あいてがどんなヤツであろうと負けるはずがない! オレはいま究極のパワーを手に入れたのだーっ! うははははーっ!」
と……
言うまでもなく、故郷のナメック星で死に掛けのネイルさんに素晴らしいプレゼントを戴いた直後の元大魔王さまの発言に酷似している、偶然の一致である、鳥肌ぁ。
お判りだろうか? ペジオ、彼は世界が壊れる前、シリウスだけでなくジャンプの信者でもあったのだ! しかも結構良い年をして、である…… 大人なのに、恐ろしいっ、キモイっ!
だからここからは事実だけをご説明しよう、キモいから。
端的に言えばペジオウサギが手に入れた力はカトリーヌのオリジナルで固有だったスキル、転移系の超極上技能とそのジャンプ先、世界中に散らばった聖女と聖戦士の居住地への座標の一覧だったのである。
この知識、とりわけ座標一覧、言わばアドレス帳の入手には一際仰天したペジオであった。
何故なら、基本的に聖女や聖戦士は自分の個人的な事については話す事はしない、それが同業の仲間であっても、だ。
それが当時の常識だったからである。
これは、聖なる者の絶世期、他なら無い日本担当の真なる聖女と聖魔騎士、それぞれのトップであったデブが、
「何これ! チョー美味しいっ! 今度アンタん家に何十泊かで泊まりに行くわん♪」
とか図々しく言い捲り、加えて相方の筋肉坊主が、
「一度ご家族やご親族ともじっくり話したいのでござるよ? ほら、どうせなら正しい信仰を実践した方が良いでござろ? ね、ねっ! ねぇっ?」
とか、我欲丸出しで勧誘しようとした結果、自身と家族の魂的な安寧を求めた全員が決めたルールに基づいていたのである。 ※当然あいつ等二人だけには知らされていませんでした
無論、あいつ等の跡継ぎ、美雪と長短、ついでにペジオにも絶対内緒の超マル秘事項だったのだが…… そんな機密事項をうっかり手に入れたペジオは喜色満面で叫んだそうだ。
「これは良い物を手に入れたぞぉ♪」
顔馴染みを吸収した直後にこのセリフ…… この頃から既に人間性に大きな傷を負っていた事が垣間見える、恐ろしい。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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