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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1305.Role


 一通りの流れを頷きながら聞いていたガトは呟きを洩らす。

「そう、レイブのせいなのね」

 ギレスラは長めの首を大きく縦に振りながら答える。

『なのだ! だからコインを吸収するのはレイブの役目と決められているのだ! ほれ、早く吸収だ吸収! ガァガガァッ!』

「いや、別に、俺の役目とか、決めて無いじゃんか……」

「そうなの?」

「ああ、話し合った事も無かったし……」

『でもレイブのせいなのだ』

「俺、かなぁ? どっちかって言うと太師匠と最長老のせいじゃ――――」

「もう良いじゃない! レイブが吸収してあげなさいよ!」

「いや、痛いんだよ? それはもー滅っ茶っ苦っ茶、激イタギガマックスなんだけど?」

「あら、そう…… じゃあ順番にすれば良いんじゃないの?」

『なっ! わ、我はそれでも構わないが、ペトラは? 一番若いペトラにもそんな痛みに耐えろと? えー、だぞレイブ? えーえーえー!』

「確かに豚ちゃん、ペトラちゃんは可哀想だわね」(チラリ)

『であろ? 因みにだが、我もレイブの年下、れっきとした弟なのだが?』

「そうなの? うーん、痛みが嫌だからって、弟や妹に代われとか? それってぇー」(チラッチラッ)

『更に不注意に受け取ったのはレイブなのだ』

 大事な事だと判断したギレスラは最初の部分に戻った。
 ガトもそれ以上何かを言うでもなくチラ見を繰り返している、酷く冷たい視線には軽蔑とかの圧が物凄い。

 窮地に追い込まれたかに見えたレイブは意外な行動に出た。
 急に固まっていた表情を緩めて自嘲気味な笑みを浮かべたのだ、心なしか肩の力も抜けている様に感じる。

 そして爽やかな声音で発言したのである。

「わーった、わーったよ♪ ペトラまで出されちゃ仕方がないぜ! 俺が吸収すっから心配すんなって♪」

「まあ」

『ほっ』

「んじゃギレスラ、吸収するからそれ取ってくれよ♪」

『了解! って、し、し、しまったぁー!』

「くははは、かかったな愚か者めがー! 兄を追い詰めるなど悪い、悪っい弟めっ! 痛みにのた打ち回るが良いわっ! くはははーぁ、あ? は?」

 得意の詐術さじゅつでギレスラをまんまと嵌める事が出来た、そう思ったレイブは勝ち誇り捲っていた。
 ガトの驚愕の表情はその狡猾さを心底軽蔑している裏返しに違い無い。
 だがしかし、そんな小癪な悪知恵が通用するほど世の中は甘くなかった様だ。

『あれ? 吸収しないぞ! 我には入って来ないらしい♪ ほっ! ビビッタゼ~』

「えっ?」

「あっ、アレじゃない? 最初に吸収した切欠しか受け付けないとか? そーゆー?」

「…………………………」




お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。

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