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【2255】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~

2255.カーリーの消失

 それぞれオリジナルの強力なスキルを入手したペジオは得意の絶頂だった。
 日々、存在の絆経由でもたらされる救援依頼にカトリーヌの転移とアドレスで駆け付けてはピンチを救い続け、感謝され続ける毎日、生まれて来て良かった、超楽しいっ! そんな毎日を過ごしていたのだという。
 救助の礼もたんまり溜まり、ウラジオストクのプレハブ製だった研究所を、豪華な城っぽい奴に建て直したのもこの頃であった。

 今はほぼ半壊状態になった城の中庭でペジオは続けた。
 玉座にふんぞり返る栄光の日々は長くは続かなかった、と。

 突然、存在の絆での注文、いや救援依頼が途絶えたのだ。
 あれ? 誰かパクった?
 そんな風に同業他社の割安でのサービス提供を疑ったペジオではあるが、即座に首を振ってその疑念を消し去ったという。

――――転移のスキルを持っているのは僕だけだ! よしんば類似の技、善悪おじさんやオルクスみたいなのが残っていたとしてもそいつらにはキメラや他のスキルは無いんだ! つまり僕と同様に広範な問題に対する事は不可能、な筈だ! クソッ偽者めがっ! 真の聖王が力、思い知らせてくれんっ!

 そう思い直しても連絡っつーか依頼は無い、仕方なくこちらからご機嫌伺いよろしく連絡を試みるも当然不通だ。
 再びペジオは思った。

――――あれ? 何で繋がらないんだ…… 存在の絆はカーリーが引き継いでからこれ迄問題無く使えていたのにぃ…… もしかしてカーリー死んだ? ま、まさかっ!

 うん死んだ、ってかタイミング的に聖邪がヤバくて助ける為に、彼の祖父、昼夜から受け継いだ肉体を譲渡し、私、観察者であるカーリー自身の真核まで彼を救うべく差し出した、まさにその時だったとみえる。
 一旦世界から消失した私と共に、存在の絆も消えた…… 当時を生きる『聖女と愉快な仲間たち』や『レジスタンス』には少なくない迷惑や混乱を与えてしまっただろうがご理解頂きたい、それ位の非常事態だったのだ。

 思えばこの時を境にさまざまな事が起こった。
 以前の観察で聖邪がお伝えした様にハタンガの長、ナガチカはパニックを起こし、その後、シンパを連れて里を捨て、それがクルン=ウラフでの獣人族が誕生する切欠きっかけとなった。

 残されたハタンガは変態以外のちゃんとしたメンバーがフナハヤ、蛙やモロコやトンボや鳥と力を合わせて再生し、後にアリス、現在のペトラが統治して、その中でギレスラが生まれ、レイブやガト達、ゴライアスの子等も育まれて来た。



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。

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