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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1040.損傷と生命力


 エバンガはラマスに言う、酷く申し訳無さそうにだ。

『ラマス…… この子の怪我はペトラ様の『回復』でもうスッカリ治っているの、肉体の損傷は皆無なのよ…… 流石はペトラ様の技術だわ、アタシだったら『全回復フルヒール』でもないとここまで治せなかったでしょうね、完璧な治癒です…… でも…… でもね、この子、このクズリ自身の生命力がもうほとんど残っていないのよ…… 怪我や病気は治せても、生きる力、生命力を失った生き物を助ける事は誰にも出来ないの…… ごめんなさい……』

 生命力、か…… なるほど、魂の力とでも言うべき根源のパワーは他に変えざるエネルギーだ。
 傷や病を治す回復とは又一線を画す神秘なフォース、不思議な力に他ならないだろう……

 私、観察者に依る今回の観察は兎も角、ここまで皆さんにお付き合い頂いている数々の観察において、個を維持し続けられるアートマンも、リセットされて他の魂と一緒に再編されるブラフマンであっても、一般人は勿論、聖女や聖戦士、仮に悪魔や天使、偉大な神々だろうと自由に改変させる、生き長らえさせたり等、出来はしなかった筈である。

 だからこそ、コユキと善悪は自らの命を失ってまで天に悪魔たちを送ったし、送られた悪魔たちはその身を挺して地上の命に殉じたのだ。

 その後、残された命の苦心はフナやメダカ、鳥やトンボのみならず、生き残った人々や動物にとって共通の物となり、数千年を経た今日でも、脈々と続けられているのである。
 まあ、例外があるとすればぁ…… 厳しい訓練の果てに善悪和尚が手に入れたスキル、『エスディージーズ』位の物だろうか?

 あのスキルは周囲の生きとし生けるもの、何だったら無機物も含めた生きていないと定義される物からも、魔力と呼んだ生命力を強引に集めて自分の物にしてしまったり、逆に弱っている仲間に分け与えたり出来ていた…… 例外とは言えとんでもなくチートなスキルだったのではなかろうか?
 流石は三章までのメインキャストである、格好良い。

 あと可能性があるかも知れないキャラクターといえば…… うーん、近いかも知れないのは欠損部位を強引に強化する『強靱治癒エニシァシ』とか、微かな掠り傷でも切欠きっかけにして弱体化させる『弱体治癒プトゥシ』位ではなかろうか?

 改めてあれらのスキルを考察すると、エニシァシは生命力の過剰譲渡だと思えるし、逆にプトゥシは部位の生命力を無理やり吸収していたような気がするがぁ……

 まあ、あれらの技はアムシャ・スプンタの魔王種、訂正、スプラタ・マンユの魔王、ラマシュトゥ独自のユニークスキルだから参考にはならないかぁ…… ん? んん? ラマシュトゥ…… ラマス? はあぁっ!


「ラマス、さん?」

「動かないでシンディ! アタシが何とかしてみせるからぁ! ふんすっ!」



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。

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